2018米づくり記録2~ハウスプール育苗1~

前回は、購入した種もみを発芽させて苗箱にまき、育苗機に入れるところまでをブログにしました。前回の記事はこちら、いよいよ田んぼスタート!

今回は、ハウスプール育苗の紹介と育苗機から出してハウスに移すところまでを紹介します。

この記事の目次

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ハウスプール育苗とは?

プール育苗とは、稲の育苗方法の1つです。農業用ハウスの中に簡易的なプールを作成してその中に苗箱を入れて稲を育てるやり方です。プールに常に水を張り続けることができるので苗箱の渇きに気を使う必要がなく、畑仕事をしたりお出かけしたりすることができます

 

プール育苗のメリット

  • 水管理が楽。
  • 夜気温が低くなっても、水を張ることで地温を維持できる。

なんといってもやっぱり一番のメリットは、水管理が楽なことだと思います。

我が家では約3週間ハウスプール育苗をおこないます。4月の何かと忙しい時期に3週間もの間かん水を行うのは結構な手間ですよね。プール育苗なら水が少なくなったら足せばいいのです。

また、新潟の4月はまだまだ寒いです。ハウスで苗を育てるのも寒さで苗がだめにならないようにするため。日中は暖かくても夜冷え込むこともあります。いくらハウスに入っていてもハウス内の気温も下がってしまうことがあります。

水はそんな時でも比熱の大きい水の力で苗箱の地温を維持することができます。

プール育苗のデメリット

  • プールを作らなければいけない。
  • 作ったプールの大きさで入れられる苗の数が決まってしまう。

我が家では育苗する時期に合わせてプールを作っています。プール作りで大切なのがプールの床の高低差がないこと。床に高低差があると、低い位置にある苗箱は水に浸かっていても高い位置にある苗は水を吸えません。そのため、できるだけ床を水平にする必要がありますが、この高さをそろえる作業が大変なんです。笑

また、育苗ハウス内でビニールフィルムを用いて簡易のプールを作っています。この枠の大きさによってハウス内における苗箱の数が決まってしまいます。

近所にはプール育苗をせずに、かん水をおこなっている農家もありますが、うちは兼業農家なので準備は少し大変だけど管理が楽なプール育苗派です。

育苗機からハウスに

育苗機に入れてから4日目の朝です。苗箱の上の白いのが芽が出たばかりの稲です。遮光して育苗していたので光合成ができず白いままです。芽は1㎝くらいの長さになっています。

この苗箱を一輪車でハウスに運びます。

 

一輪車違いでした。こっちです!笑

 

 

ひたすら一輪車でハウスへ運んで並べます。育苗機の中で水分を吸ってたのでハウス内が霧に包まれてしまいました。笑

アップにするとこんな感じ。すごく白いです。

すぐにプールに水は入れません。

苗は根っこ優先で生育するのがいいと言われています。根っこも暖かいと生育が良くなります。育苗機から出してすぐの苗箱は地温が30℃くらいあります。すぐにプールに水を入れてしまうと地温が下がってしまい根っこの生育が悪くなってしまいます。シートで被膜して水分と地温を保ちましょう。

それではまた次回

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