ケイ酸散布|2019米づくり記録12

稲の穂が出ることを出穂と呼びますが、出穂40日間は稲に穂ができる重要な時期です。
この時期にケイ酸を散布することで病気や害虫に強い丈夫な稲を作ることができます。

しかし、近年はもみ殻や稲わらを田んぼの外に出すことが多くなり、全国的にケイ酸不足だと言われています。

今週は我が家の田んぼでも病気などへの対抗性を高めるために、不足しがちなケイ酸を田んぼに散布しました。

今回はそんな6月29日の様子を記事にしています。

 

この記事の目次

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慣行栽培

昨年の出穂日が、8月3日ごろだったので約40日前の6月29日にハイグリーンというケイ酸資材を10a当たり10kg散布しました。

ケイ酸を散布すると稲は茎葉の表面にケイ酸を蓄積させたシリカ層を作ります
シリカ層ができると、水の蒸散を抑制したり、病気や害虫の侵入に強くなります。
また、葉が硬くなって直立することで光合成が活発になります。

稲が健全に育つためにケイ酸は重要な役割を担っています。

 

慣行栽培の生育状況

慣行栽培の生育状況は、平均的な稲の背丈が43cm、葉齢11、茎数40本でした。

(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)

先週と比べると葉齢が増えているので新しい葉は生えてきているものの、背丈や茎数はほとんど変化がありませんでした。

土の上にある白い粒々がハイグリーンです。

 

無農薬栽培

無農薬栽培はパイグリーンを入れる代わりにカキ殻を細かく砕いたものを10kg入れました。

カキ殻の主成分は炭酸カルシウムで、そのほかにも窒素、リン酸、マグネシウムなどの成分も含んでいます。

同時に米ぬか15kgも散布しました。

畦から手で投げ入れたので次の日に筋肉痛になりました。笑

無農薬栽培の生育状況

無農薬栽培の生育状況ですが、平均的な稲の背丈は42cm、葉齢10.9、茎数29本でした。

(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)

先週に比べて茎数が増えて、昨年の今頃と大体同じような本数になりました。
一方で昨年に比べて背丈は10cmくらい低くなっていますが、茎は太く開張してるので順調に生育していると思っています。

まとめ

今週は、慣行栽培の稲にケイ酸を散布しました。

ケイ酸を散布しておくともう少したってから散布する穂肥の効きもよくなります。

また、ケイ酸を散布した稲は夏の高温にも強くなるというデータもあるのでここ数年の高温対策にもなるかなと考えています。

 

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