先週溝きりをするために無農薬栽培の田んぼの水を落としました。
だいぶ田んぼが乾いたので溝きりを実施たのですが、稲が大きくなりすぎて一部で稲をつぶしてしまいました。
過剰分げつを抑制するために分げつ期が終わるまで深水を続けたので、溝きりが遅れてしまいました。
溝きりがおくれるとどんなことが起こるのか。
今回はそんな7月13日の様子を記事にしています。
この記事の目次
慣行栽培
慣行栽培の稲は、ケイ酸っを散布したおかげで、葉がピンと立って健康的な稲姿をしています。
一方で、これからの時期は背丈が伸びるのとともに穂をつける時期になり、窒素要求度が高くなります。
この時期には多くの窒素が必要となるのですが、体内に蓄えている窒素が少なくなってくると葉の色が薄緑色になります。
先週に比べるとかなり色が薄くなってきていますので、窒素が消費されているのがわかります。
慣行栽培の生育状況
慣行栽培の生育状況は、平均的な稲の背丈が55cm、葉齢12.3、茎数39本でした。
(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)
新しい葉が生え始めているものの、背丈や茎数は変化がありませんでした。
慣行栽培の田んぼをよく見てみると、ところどころに茶色い穂が出ていました。
田植え後に除草剤を散布したのですが、除草しきれなかったヒエがところどころ残っていたようです。
近いうちに手で刈り取ろうと思います。
無農薬栽培
無農薬栽培は、だいぶ遅くなりましたが溝きりをおこないました。
溝きりをこの時期にしたのは、過剰分げつを抑制するために本来溝を切る時期に深水にしていたからです。
深水にしたことで結果として、過剰分げつを抑えることができましたが溝を切るタイミングを逃してしまいました。
稲が大きくなってから溝きりをおこなったので、溝きり機に巻き込んでつぶれてしまった稲もありました。
稲がつぶれても溝を切ったのは、溝を切ることで排水性がよくなるので、秋の刈り取りの時期にいつまでも田んぼが乾かなくていつまでも刈り取れないことを防ぐためです。
とはいえ、溝を切るには稲が大きくなりすぎていた感はいなめないので、来年は溝きりの時期をもう少し考えようと思います。
溝がだいぶ窮屈な感じがします。
溝きり機が通ってつぶれた稲。
無農薬栽培の生育状況
無農薬栽培の生育状況ですが、平均的な稲の背丈は58cm、葉齢12、茎数29本でした。
(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)
昨年の今頃は背丈が70cmを超えていたのですが、今年はそこまで大きくなっていません。
背丈が大きくなりすぎると稲が倒れてしまうこともあるので、順調な長さなのかな?と思っています。
まとめ
今年は、7月中頃になって無農薬栽培の溝きりをおこないました。
しかし、稲が大きくなりすぎて作業がしづらく、稲も少しつぶしてしまいました。
無農薬栽培は深水で茎数を制御しているので中干しは行わないため、溝きりをするタイミングがなくこの時期になってしまいました。
ただ、溝きりをやっておくと水はけがよくなり秋の作業がやりやすくなるので、来年は溝きりの時期を再検討しようと思います。
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