「米づくりは土作り」といわれるくらい土作りは重要な工程です。
田植えをする前に土作りをしっかりしておかないと後々管理が大変になってしまいます。

2019年の米づくり記録2回目の記事は、田植え前の田んぼの準備の様子を写真多めで紹介します。

 

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基肥(もとごえ)散布

4月13日~14日に基肥を散布しました。
基肥とは苗を植える前に田んぼに混ぜておく肥料のことです。
昨年の米づくりで使われた地力を回復するために田んぼにまいています。

今年は、米十俵12-10-10を1反あたり15kgとホスビタを1反あたり10kg散布しました。
米十俵(1袋20kg)中には、窒素12%・リン酸10%・カリウム10%が含まれています。
ホスビタ(1袋20kg)中にはリン酸5%・苦土11.5%そのほかケイ酸などの微量要素が含まれています。

写真は散布中の様子です。

 

袋の中に粒場の肥料が入っています。

 

散布後の様子。
写真だとわかりにくいですが、よく見ると土の上に肥料のつぶつぶがあるのがわかると思います。

土運び

4月19日~20日に田んぼの高さ調節のために土を運びました。

もともと田んぼ内で高低差があったり、トラクターやコンバインが旋回した際にできる高低差を直す作業です。
田んぼに高低差があると苗を植えて水を張った時に低いところは水がかかるけど、高いところは水がかからないため生育に差ができてしまいます。

我が家にはレーザーレベラーなんて高価なものを持っていないので、スコップで土を削って運搬車で低いところに運びました。

地道な作業ですが、やらないと田植え後の水管理に苦労します。

 

こんな感じでちょっとづつ土を削って、運搬車に積んでいきます。

 

削った土は低いところにばらまきます。
写真の周りは乾いているのに中心は低いので水たまりになっています。

 

荒起こし

4月21日~24日までの間荒起こしをおこないました。

荒起こしとは、ロータリーをつけたトラクターで田んぼを耕うんして土を耕す作業です。
硬くなった土を耕すことで、根が張りやすい柔らかい土になります。
そのほかにもワラや肥料を土のなかにすき込む効果もあります。

写真の外周部分が荒起こし後の田んぼです。

 

荒代かき

4月27日~29日に荒代かきをおこないました。

荒起こしした状態の田んぼは、ゴロゴロとした大きい土の塊があります。
このままでは田んぼが凸凹して苗を植えることができません。
そこで、水を張った状態でトラクターで田んぼの表面をならして苗を植えられるようにする作業が必要になのですが、この作業を代かきといいます。

代かきは通常2回おこないますが、1回目の代かきを荒代かきと呼んでいます。

荒代かき前が写真の左側、荒代かき後が写真の右側です。
かなり田んぼが平らになっているのがわかると思います。

 

さて米づくりをしている読者さんのなかには、かなり水が少ない状態で荒代かきをしてるなと思った方もいるかもしれません。
実は、現代農業に浅水で荒代かきをすると浮きワラが少なくなると書いてあったので試してみました。

確かに水を減らしたことで、ワラが土のなかにすき込まれて例年に比べ浮きワラがかなり少なくなりました。
私は写真のような状態で荒代かきをおこないました。

浅水代かきについては2019年5月号に詳しく書いてあるので興味がある方は読んでみてください。

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代かき

4月29日~5月2日まで2回目の代かきをおこないました。

田んぼに苗を植える前の仕上げの代かきです。

分かりづらいですが、写真の左側が代かき前で右側が代かき後です。
よーく見ると右側のほうが滑らかになっています。

 

代かき直後の写真です。
レーキの跡がきれいに残っています。

 

最後に長い角材をトラクターで引っぱって、田んぼをより平らにしています。

 

まとめ

今回は、田植え前の田んぼの準備の様子を紹介しました。

いくらいい苗を作っても、田んぼの準備をしっかりしていないといい米を作ることはできません。
田んぼの準備は大変ですが、美味しい米を作るために頑張っています。

今年は現代農業を読んで代かきのやり方を少し変えてみました根張りもよくなるということですが果たしてどうなるか!

 

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