稲作を語る上で苗づくりは欠かすことができません。
苗がしっかりしていないと田植え後にも影響がでてしまいます。

我が家では、ハウス内にプールを作りその中で苗を育てています。

前回、前々回と田植えまでの準備過程を紹介してきましたが、今回の記事では育苗機から出してハウスでのプール育苗の様子を紹介します。

 

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育苗機からハウスへ苗運び

4月13日にすずまきをしてから4月16日の夕方まで32度に設定し、その後ヒーターを切って17日の朝に苗を出すまで育苗機で種の芽出しをおこないました。

 

芽出しをおこなった苗は1cm程度の白い芽が出ています。
育苗機のなかは光が当たらないため、光合成することができないので白い芽になります。

育苗機からハウスまでは一輪車を使って手作業で苗を運びます。
これがかなりの重労働です。

 

苗を育苗機から出してハウスに並べ終えたところ。

この段階ではところどころ長いところと短いところがあり発芽がまばらなように見えます。

 

シートをかけて苗を保温

育苗機から出したばかりの苗はまだ寒さに弱いので、ハウスに並べ終わったらシートをかけて保温します。
育苗機は温めた水を浸かって加温していたため、苗は水分をたっぷり含んでいて、地温も高い状態です。
この状態でシートをかけて保温することで、苗箱の地温を高く保つことができます。

土の温度が高いと根が活発に活動し、根張りがよくなります。

 

緑化

育苗機内で光のない環境で育った稲は芽が白いです。
そんな苗を少しずつ光に慣らしていく必要があります。

保温のためにかけていたシートは少しだけ光を透過するのでシート越しに光が当たり徐々に苗は緑色になっていきます。

写真は育苗機から出して2日後の4月19日の様子ですが、かなり緑色が出てきています。

この時期はプールには水を張らずに土が乾いたところにだけ水をかけるようにします。

4月20日にはさらに緑が濃くなっています。

 

硬化

緑化期が終わったらシートをはがして、水を入れます。

今年は4月でも暖かい日が多く、ちょっと気を抜くとハウスの気温が30度を超えてしまいます。
ハウス内の気温が高くなりすぎると苗が徒長してしますので、気温が上がりすぎないように日中はハウスのサイドをあけて苗の管理をします。

 

苗ふみローラー

苗の徒長防止のために今年は緑化期の4月20日と硬化期の4月13日に1回ずつ自作の苗ふみローラーをかけました。
苗ふみローラーをかけることでがっしりした苗になると言われています。

ただ、市販の苗ふみローラーは高いので私はホームセンターで資材を買ってきて自作してみました。

 

弁当肥(べんとうごえ)

田んぼに移植したときに苗自体が養分をたくさん蓄えていないと初期の生育が悪くなります。
この時に与える肥料は、ハウスから田んぼに移植する際に肥料を持たせてやるという意味で弁当肥と呼ばれています。

今年は、初期生育をよくするために弁当肥として1.5葉位の時期にハニーフレッシュ2kgを流し込みました。

 

まとめ

今回の記事では、プール育苗の様子を紹介しました。

今回までで田んぼに植える前の作業は終了となり、次回からは田んぼでの作業になります。

まだまだ2019年の稲作は始まったばかりですが、今年もお付き合いいただけるとうれしいです。

 

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