
5月の連休中に田植えをしてから約1ヶ月が経ちました。
慣行栽培、無農薬栽培どちらも順調に成長しています。
葉齢が上がるにつれて根っこ付近から新しい茎が生えてくる分げつと呼ばれる現象もみられるようになりました。
適度な分げつは収量を増やすために必要ですが、増やしすぎると稲が倒れたり米の等級が下がる原因になってしまいます。
過剰な分げつを抑えるために最も一般的におこなわれているのが中干しと呼ばれる方法です。
今週は慣行栽培の田んぼで中干しをはじめました。
今回はそんな6月1日の様子を記事にしています。
この記事の目次
慣行栽培
慣行栽培では、気温が高いおかげもあり例年よりも速いペースで分げつが進んでいます。
私の周りのJAからも「例年に比べて気温が高く、成長が速いので早めの中干しをしましょう。」という指導がありました。
中干しとは、稲の茎が増える時期に水を断つことで茎が増えすぎないようにする生育制御方法です。
我が家は田植えの時に苗のわきに肥料を入れているので余計に成長が早く進んでいるので、すこしずつ水を落とし始めました。
先週までは水深5cmくらいでしたが、今週は1~2cmくらいに水を減らしました。
慣行栽培の生育状況
慣行栽培の生育状況は、平均的な稲の背丈が25cm、葉齢7.5、茎数16本でした。
(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)
去年の同時期では、背丈が20cm、茎数が8本なので今年は去年より成長が速いのがわかります。
無農薬栽培
無農薬栽培も茎数が増えてきましたが、こちらは中干しをおこなわずに深水で過剰な分げつを抑える栽培方法をとっているのでまだ水は落としません。
今週も水深10~13cmくらい田んぼに水を張っています。
無農薬栽培は、分げつが落ち着くまで深水を続けてる予定にしています。
無農薬栽培の生育状況
無農薬栽培の生育状況ですが、平均的な稲の背丈は31cm、葉齢6.7、茎数6本でした。
(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)
近くで見ると、深水の効果で慣行栽培に比べるて茎数が少ないのがよくわかります。
とはいえ、去年の同時期と比べると、背丈が28cm、茎数が4本なので無農薬栽培も去年より成長が速いです。
まとめ
今年は例年に比べて5月後半の気温が高かったので稲の成長が早いようです。
このままのペースで成長すると全体の作業が例年よりも早くなりそうです。
今年は毎年同じ時期になっているからという物差しが使えないことが予想されるので、葉齢など稲の姿を確認してそれぞれのステージに合った作業をするように気を付けなければなりません。
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