6月7日に気象庁から新潟県が梅雨入りしたと発表されました。
今週はそれほど雨が多かったという印象もなかったのですが、どうやら今年も梅雨入りしたようです。
例年だと7月中頃まで雨が多くじめじめした日が続きます。
一方で、稲作ではこの時期になると過剰な分げつを抑えて生育を制御する中干しと呼ばれる工程に入ります。
この時期の稲は、放っておくと新しい茎がどんどん生えてきて株が密集してしまい茎が細くなって実がついたときに稲が倒れやすくなります。
稲の倒伏を防ぐために水を断つことで成長を抑制して適切な茎数を確保するための方法が中干しです。
しかし、梅雨の時期は田んぼを乾かしたくても雨が続いて田んぼが乾かない悩みを抱える年もあります。
今年の梅雨はどうなるのでしょうか。
今回は梅雨入り直後の6月8日の様子を記事にしています。
この記事の目次
慣行栽培
慣行栽培は中干しをするために水を落としています。
落としているのに水があるのは、雨降り直後に写真を撮ったためです。
梅雨の時期は思ったように土が乾いてくれないので難しいです。
ある程度土が乾いたら溝堀機で溝を作り、水管理をしやすくします。
慣行栽培の生育状況
慣行栽培の生育状況は、平均的な稲の背丈が31cm、葉齢8.5、茎数22本でした。
(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)
先週に比べると、茎数が増えて一株当たりの密度が明らかに濃くなっています。
無農薬栽培
慣行栽培では中干しをして茎数が増えないようにするのに対して、無農薬栽培では逆に水を深く張ることで茎数の増加を防いでいます。
新たに生えてくる稲が水面から顔を出せないくらい水を深く張ることで過剰に茎が増えすぎないように抑制しています。
田植え後からずっと深水に設定しているので慣行栽培に比べると株に隙間があるのがわかります。
無農薬栽培の生育状況
無農薬栽培の生育状況ですが、平均的な稲の背丈は35cm、葉齢8、茎数9本でした。
(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)
近くで見ると、深水の効果で慣行栽培に比べるて茎数が少ないのがよくわかります。
まとめ
今年も梅雨入りして、これから雨が多い時期がやってきます。
雨が多く、じめじめもやもやする時期ですが、稲作でも乾かしたいのに雨が降って乾かせずにもやもやする時期でもあります。
今年は例年に比べて雨が少ないので、少しは降ってほしいですが今年の梅雨はどんな天気になるのでしょうか。
稲作をしやすい振り方をしてくれることを祈るばかりです。
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