つなぎ肥散布|2020米づくり記録13

先週から西日本を中心に降り続いている雨で九州だけでなく、中部地方まで大雨警報が出ています。
岐阜県の飛騨地方でも被害が発生したりと全国的な水害となっています。

農作物への被害も出ているようです。
毎年のように被害にあっている地域もあるらしく、農業離れの懸念も出てきているとのこと。

私の住んでいる関川村では、幸い大雨の被害はありませんが、ここにきて慣行栽培の稲の茎葉の色に異変が。。。

前回は7月5日の田んぼの様子を紹介しましたが、今回は7月13日の様子を記事にします。

 

この記事の目次

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慣行栽培

2020年は例年に比べて茎葉の色が薄くなっています。
例年であれば、穂肥を散布するまでの間は基肥が効いてくれるのですが、今年は5月、6月中に暖かい日が続いたためか基肥が切れてしまったようです。

そこで、穂肥を振るまでの調整のために繋ぎの肥料を散布しました。
今回は、ワンセットという20㎏に窒素-リン酸-カリ-苦土が1㎏ずつ入っている肥料を使いました。

この時期に肥料を切らすと穂肥を散布しても葉色が濃くなれず、栄養不足で収量が少なくなってしまいます。
一方で、肥料を与えすぎると背丈が伸びすぎてしまい倒伏の原因になってしまいます。
そのため、この時期に葉色が薄い時は、ほんの少しだけ肥料を散布して葉色を調整してあげます。

田んぼの中央部の葉色がやや薄く、背丈も短くなっています。

 

慣行栽培の生育状況

慣行栽培の生育状況ですが、平均的な稲の背丈は70cm、葉齢12、茎数41本でした。

(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)

先週に比べ、背丈が10㎝伸び、葉齢も12枚目の葉が展開しました。

次の13枚目の葉が展開するといよいよ穂が出てきます。

 

無農薬栽培

無農薬栽培の田んぼは昨年までと比べるて稲の姿が弱弱しいです。
例年であれば、初期の深水が終わったあたりからぐんぐんと成長して茎が太く慣行栽培に負けない稲姿になるのですが、今年は背丈も茎の太さも慣行栽培と同じ程度です。
茎数が少ない分、面積当たりの稲の数が少ないため、稲姿が弱弱しく見えてしまっています。

 

無農薬栽培の生育状況

無農薬栽培の生育状況ですが、平均的な稲の背丈は65cm、葉齢12、茎数20本でした。

(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)

昨年の同時期は茎数が29本だったので、3分の2しか分けつが進みませんでした。
茎数が減った分、穂も少なくなるので今年は昨年に比べて減収が予想できます。

まとめ

今週は、葉色が褪せてしまった慣行栽培の田んぼにつなぎの肥料を散布しました。

この時期の肥料散布は多すぎると倒伏の原因になり、少なすぎると減収となるため、散布量に気を使います。

穂が出始めるまで残りわずかとなりました。
収量確保のため、対策をおこなっていますが今年の出来はどのようになるのでしょうか。

 

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