今年も我が家では敷地内にあるハウス2棟で苗を作りました。
例年通り、ハウス内にプールを作りその中で育苗をしています。
この記事では、2020年のハウスプール育苗の様子を紹介します。
この記事の目次
育苗機終了からハウスへ苗運び
2020年は4月11日にすずまきをして育苗機に苗を入れてから12日に30℃に加温しました。
4月15日の夕方に加温をやめて翌16日に育苗機から苗を出しました。
今年は例年よりも苗のそろいがいいような気がしました。
このころは背丈1.5cmでした。
白色シートで遮光と保温
育苗機のなかは光が当たらないため、出してすぐの苗は白い芽をに白い色をしています。
これは、種もみに光が当たらないため光合成ができないので植物本来の緑色の色素のクロロフィルを合成することができないためです。
育苗機から出してすぐの苗は、今まで光が当たらない環境にいたのでいきなり光が当たると苗やけを起こしてしまうのでそれを防ぐために白色のシートをかけておきます。
このシートは、ほんの少しだけ光を通すので少しずつ自然の光に苗を慣れさせることができます。
また、このシートには毛布のように苗を保温する効果もあります。
育苗機から出したばかりの苗は、まだ体ができておらず寒さに弱いので、シートをかけて保温してあげます。
緑化
育苗機から苗を出してから2日もすると、苗は緑色になってきます。
この緑色になったころを緑化期と呼んでいます。
葉齢は1くらいで背丈は2.5cmくらいです。
育苗機の中では苗箱に温度をかけるのと同時に加湿しているため、まだ苗箱に水気が残っています。
このため、まだプールに水を張らずに苗箱に残っている水分だけで成長させます。
この時期に苗箱の水分だけで成長させることで、根張りのいい苗に育ちます。
硬化期
緑化期が終わって自然の光にも慣れてきたので、19日からは日中はシートをはがして夜の寒い間だけシートをかけるようにしました。
23日には完全シートをはがして夜間の気温に慣れさせることにしました。
例年だとこの時期は最高気温が20℃を超える日が出てくるのですが、2020年4月はこの時期にしては気温が低く最高でも10℃前後でした。
そのおかげで苗が徒長して伸びすぎるのを防ぐことができました。
また、徒長を防いでガッチリした苗を作るために23日に自作の苗ふみローラーで苗ふみをしました。
硬化期の初めは葉齢2、背丈3cmくらいですが、田植え直前には、葉齢3.5、背丈11㎝くらいになっていました。
弁当肥散布
5月1日に弁当肥えを散布しました。
弁当肥とは、田植え直前に苗にあげる肥料のことで、田植え前に栄養を吸収させておくことで田植え後の生育をよくする目的で与える肥料です。
スーパーアミノ弁当肥という肥料を220箱につき1袋づつ散布しました。
まとめ
今回の記事では、2020年のハウスプール育苗の様子を紹介しました。
2020年は例年に比べて硬化期の気温が低かったので徒長せずにいい苗になったと思います。
根張りも例年通りくらいの出来になったので今年は満足のいく苗になったのではないかと思っています。
今後田植えをしてどう成長していくのかが楽しみです。