2020年の稲刈りが終了しました。
今年は梅雨明けが遅れた影響で、稲が徒長し例年に比べて背丈が長くなりました。
例年よりも背丈が大きくなった影響で一部倒伏した田んぼもありましたが、無事に刈り取ることができました。
出荷が終わり、今年の収量と等級の検査結果が出たので今回はそのあたりを記事にしたいと思います。
この記事の目次
慣行栽培の収量
今年の慣行栽培の収量は、1反当たり9.1俵でした。
今年の収量は昨年並みでした。
今年は、初期の生育が良かったものの、高温が続いた影響で穂肥前に葉色がさめすぎてしまい、慌てて調整を行ったこと。
梅雨明けの遅れによる日照時間の低下。
という減収要因がありましたが、近年は大雨や高温で収量低下傾向だったため、トータルで見ると例年並みでした。
私の育てている田んぼでは、いい年は10俵以上取れるので、ここ数年は若干収量が落ちています。
慣行栽培の等級
今年の慣行栽培の1等米比率は、82%でした。
この数字は、今年収穫した米のうち、自家消費用を除いてJAに出荷した米の検査結果です。
自家消費分は検査に出していませんが、1等米になった米と同じ田んぼのものを自家消費として保管しています。
慣行栽培では、ほとんどの田んぼは多少潰れたものの何とか刈り取りまで持ちこたえることができました。
稲刈りの時期に晴天が続いたこともあり、多少潰れたところがあるものの比較的楽に稲刈りをすることができました。
多少倒伏したものの刈り取りまで自立できていた田んぼは、今年も1等米でした。
しかし一方で、ほかの田んぼに比べて倒伏が大きいかった4反分の田んぼは、未熟粒が多く2等になってしまいました。
この4反分はもみすり中もほかの田んぼに比べて、成長が未熟なくず米が多く、ほかと比べると粒ぞろいが悪かったです。
無農薬栽培の収量
今年の慣行栽培の収量は、1反当たり6.6俵でした。
無農薬栽培の田んぼでも、例年8俵くらい収穫できていたのですが、今年は1俵以上の減収となりました。
もともと休耕田だったところなので、昨年まではは地力が残っていたのかもしれませんし、単に今年の収量が悪かっただけの可能性もあります。
もともと肥料を入れずに育てた場合どのくらいの収量になるかや、土を生かした栽培方法の研究が目的でつくっている田んぼなので来年以降も傾向を調べたいと思います。
無農薬栽培の等級
無農薬栽培は、JA出荷していないため等級検査は受けていません。
まとめ
今回は、今年の米作りの結果をを紹介しました。
今年は倒伏に悩まされたものの、収量はそこそこでした。
全量1等米にはならなかったものの、天候のわりにまずまずの出来だったと思います。
しかし、今年は米の買取価格が下がった影響で収入が1割程度減収となりました。
売値が下がる一方で、コメ余りで作付けを減らさなければならない可能性もありそうです。
来年以降も米農家には厳しい環境が続きそうですが、負けずに頑張りたいと思います。