前回の記事では、ハウスでの育苗の様子を紹介しました。
今回は、ハウスで苗を作っている間におこなう田んぼの準備の様子を記事にしていきたいと思います。
稲作をする上で田植え前の土づくりはとても重要になります。
田起こしや代かきのやり方によってかなり田植えやその後の生育に影響がでます。
そんな今年の田んぼの準備の様子を紹介します。
この記事の目次
基肥(もとごえ)散布
2020年は4月17日に基肥を散布しました。
基肥とは、トラクターで田んぼを耕うんする前に田んぼに散布しておく肥料です。
散布後にトラクターで田起こしするので、耕うんした部分全体に肥料と土が混ざり、稲の根が伸びるのに合わせて肥料を効かせることができます。
今年は、米十俵12-10-10を1反あたり20kgとハイグリーンを1反あたり10kg散布しました。
米十俵(1袋20kg)中には、窒素12%・リン酸10%・カリウム10%が含まれています。
ハイグリーン(1袋20kg)中にはコロイドケイ酸16.0%・苦土14.0%そのほかマンガン、鉄などの微量要素が含まれています。
田起こし
4月24日、25日の2日間田起こしをおこないました。
田起こしとは、ロータリーをつけたトラクターで田んぼを耕うんして土を耕す作業です。
硬くなった土を耕すことで、土に隙間ができ空気が入ることで根が張りやすくなります。
そのほかにも、ワラや肥料を土のなかにすき込む効果があります。
本来であれば、田んぼが完全に乾いた状態で田起こしをするのが理想ですが、今年は天気が悪い日が続いたため、少し水がある状態での田起こしとなっています。
田起こし後の田んぼはこんな感じです。
荒代
田起こしが終わったら、次は水を入れて代かきをおこないます。
田んぼをドライブハローに付け替えたトラクターでならして、田植えがしやすい状態にする作業です。
田起こしした状態の田んぼは、ゴロゴロとした大きい土の塊があります。
このままでは田んぼが凸凹して苗を植えることができません。
そこで、水を張った状態でトラクターで田んぼの表面をならして苗を植えられるようにする作業が必要になのですが、この作業を代かきといいます。
初めにさっくりおこなう代かきを荒代といい、その後仕上げの代かきをしています。
今年は、4月27日、28日の2日間で作業をしました。
代かき
5月1日、2日に代かきをおこないました。
荒代である程度平らにならした田んぼをより平らに仕上げる作業です。
水加減がちょうどいいと写真のようにレーキの後がきれいに残ります。
我が家では代かきが終わったら、木の棒をトラクターの後ろにつけて引っ張り田んぼをより平らにしています。
まとめ
今回は田んぼの準備編ということで、基肥散布から代かきまでの様子を紹介しました。
ハウスで苗を作る一方で、田植えに向けて田んぼの準備も同時進行で進めています。
代かきが終わるといよいよ田植えが始まりますが、田植え前の下準備を怠ると美味しい米を作ることができません。
今年もしっかり田植えに備えたいと思います。