我が家では毎年敷地内にある2棟のハウスで苗を育てています。
今年から遠隔で温度を監視できる温度計を導入して温度管理の作業効率が大幅に改善しました。
また、今年は育苗期間初期の高温と後半の低温の影響で苗づくりには難しい年でした。
前回までですずまきの様子を紹介していましたが、今回は今年のハウスでの苗の様子を紹介します。
この記事の目次
育苗機終了からハウスへ苗だし
4月13日に育苗機から苗をハウスに移しました。
4月10日から12日まで育苗機に入れて発芽させていましたが、今年は例年に比べると芽は例年より短かったです。
苗やけ対策
例年だと4月上旬の最高気温は7℃から17℃位なのですが、今年は平均で10℃を超えていて20℃を超える日もありました。
苗をハウスに移した頃の気温が例年に比べて高く、我が家より先に苗をハウスに移した農家から苗やけしているとの情報をもらっていました。
苗やけとは、ハウス内が高温になりすぎて苗が暑さにやられて黄色くなってしまう減少です。
苗やけすると初期の成長が進まないだけでなく、最悪の場合苗がダメになってしまいます。
そこで、例年だと苗をハウスから出した直後は、白シートと銀のシートの2枚のシートをかけて保温するのですが、今年は白シートだけをかけることにしました。
また、ウェザーステーションで温度を監視してハウス内の気温が上がってきたらすぐにハウスを開けて換気する対策を行いました。
苗やけの情報をもらったことで十分に対策を取れたため、今年は苗やけすることなくハウス栽培の初期生育を乗り切ることができました。
緑化期と苗踏み
2〜3日すると白かった苗に色がついてきます。
この時期の水管理ですが、苗だし後で苗箱が十分湿っていたので今年は緑化期に追加で水やりはしていません。
この時期はまだ強い光で苗焼けする可能性があるので日中も日差しが強い日はシートをかけました。
草丈も2cmほどになった頃に、自作苗踏みローラーで苗踏みを行いました。
苗踏みをすることで、苗の根張りが良くなり苗が徒長しづらくなると言われています。
また、本田に移植してからの徒長防止にもなるそうです。
硬化期と低温
緑化期が終わって硬化期に入ったら苗がかなり丈夫になってくるので日中は白シートを外し夜の寒い間だけ白シートで保温します。
通常この時期は気温が上がって苗が徒長しないように注意しないといけません。
しかし、去年に続き今年も気温が低く苗が伸びづらかったです。
通常だとこの時期は水を箱下くらいまでで抑えるのですが、今年は箱上まで水を入れて苗を保温しました。
それでも最終的に平均の草丈が11cm位でした。
例年だと13〜15cm位の草丈で田植えをしているので今年はかなり短めでの田植えとなりました。
まとめ
今回は、ハウスでの育苗の状況を紹介しました。
今年からウェザーステーションを導入してハウスの温度を遠隔監視出来るようになったのでハウスの温度管理が劇的に改善されました。
一方で、通常徒長防止に気をつけないといけない所が、今年は硬化期の気温が低く苗が伸びなかったため、逆に草丈を伸ばさなければなりませんでした。
普段やっていることの逆の水管理をしていたのでかなり抵抗がありましたが、例年より数cm草丈が短いものの無事に苗を作ることができました。
次はいよいよ田植えです。