苗作半作と言われるくらい苗作りは稲作りにとって大事な工程です。
近年は異常気象で米の品質低下が問題になっています。
苗の段階で少しでも品質を上げるために、今年は床土にケイ酸を入れてみました。
床土にケイ酸を入れると移植後のケイ酸吸収効率が上がるらしいので、試してみたいと思います。
前回はすずまき前の種籾の準備を記事にしましたが、今回はすずまきの様子を紹介したいと思います。
この記事の目次
床土の準備
我が家の床土は、すずまき前に自分たちで調合しています。
攪拌機に、1回あたり
黒ボク赤土混合土 20kg×5袋
くん炭 20L
ソフトシリカ21 2kg
稚苗配合肥料 1200g
タチガレエース 240g
を入れて混ぜています。
ロスを含めて、この配合で9回床土を作って440枚分の苗箱を準備しました。
苗箱にケイ酸を含ませることで、一等米比率と登熟歩合が向上するという記事を見つけたため、今年から床土にケイ酸資材を混ぜることにしました。
ケイ酸が多い床土で苗を育てることで、田んぼに移植してからのケイ酸を吸収しやすくなり、その結果乳白米が減少して品質が向上するようです。
島根県HPより
覆土の準備
覆土は、
黒ボク赤土混合土20kg×5袋
ダコニール800g
を配合しています。
覆土はこの配合で7回分を準備しました。
すずまき
我が家の播種機は、土を入れる場所が1箇所しかないため苗箱に床土を敷く工程と種籾を播種して覆土を被せる工程を分けて行っています。
1日目に床土と覆土を作り、苗箱に床土を入れ、2日目にすずまきをしています。
種もみは苗箱1箱あたり195g撒く設定にしていて、このくらい芽が出ている状態ですずまきをしました。
育苗機で加温
我が家では、すずまきが終了したら育苗機に苗箱を入れて温度をかけて発芽を促進しています。
今年はすずまき終了後、育苗機に入れて30度に加温しました。
2日後の夕方に発芽の様子を確認したところそろいが悪かったので32度に温度を上げています。
翌朝ある程度発芽したので苗箱をハウスに移しました。
まとめ
今回は2021年のすずまきの様子を紹介しました。
基本的に例年通りすずまきをしましたが、今年から苗の品質向上のために床土にケイ酸混ぜてることにしました。
稲作は自然状況に左右されるため、1つのファクターごとに評価するのは難しいですが、少しでも苗の出来が良くなるように勉強していきたいと思います。