
ているです。
下町ロケット第8話が放送されました。
今週も農家の目線で下町ロケットを考察してみたいと思います。
この記事の目次
第8話のあらすじ
帝国重工が無人農業用ロボットを開発を発表するタイミングを狙いダイダロスとギアゴーストはダーウィンプロジェクトを発表します。
ダーウィンプロジェクトが下町トラクターとして大々的にテレビに取り上げられる一方で、的場専務のスキャンダル記事が取り上げられ帝国重工はピンチに追いやられます。
そんな中でアグリジャパンという農業イベントで帝国重工とダーウィンプロジェクトのトラクターのデモンストレーションをすることになります。
このイベントでは、無人トラクターの走行性能・作業性能・安全性能の3点についてデモンストレーションという形で帝国重工とダーウィンプロジェクトが競い合いました。
しかし、ダーウィンプロジェクトのトラクターは難なく課題をこなしたものの、帝国重工のトラクターは安全性能のデモンストレーション中にかかしを引いてしまいます。
さらに、田んぼから出る際にトラクターが横転してしまいます。
デモンストレーションで大失態を犯した帝国重工は一気に窮地に立たされたというところで今週の話が終了します。
帝国重工とダーウィンプロジェクトのトラクターの作業性能の違い
作中では、ダーウィンプロジェクトのトラクターに比べて、帝国重工のトラクターは馬力があり作業が早いものの耕作ムラがあり粗さが目立ちました。
しかし、トラクターを見ると後ろについているアタッチメントが違います。
ダーウィンプロジェクトのトラクターについているアタッチメントはロータリーと呼ばれるもので、無数についた耕うん爪で土壌を砕きながら撹拌するものです。
耕うんする深さはそれほど深くないですが、粒が細かくなり、土壌の均平効果が高いアタッチメントです。
一方、帝国重工のトラクターについていたアタッチメントはプラウと呼ばれるものです。
こちらはロータリーに比べ、深く硬い土壌でも耕すことができる反面ロータリーほど均平にならすことはできません。
今回は、ダーウィンに比べてアルファ1はまだまだ作業性能が悪いという印象を持たせるためにアタッチメントを変えたのだと思います。
実際に両方のトラクターがロータリーを装着して田んぼを耕したらほとんど同じ仕上がりになると思います。
大型トラクターは日本でのニーズが少ない
帝国重工はダーウィンプロジェクトのトラクターとすみわけするために、トラクターの大型化に舵を切りました。
しかし、佃社長や財前部長は大型トラクターは日本でのニーズが少ないため日本の農業を救うことにはならないのではないかと危惧します。
帝国重工が開発したトラクターは170馬力の大型トラクターでした。
一方、私のうちの周りはというと10ha以下で経営している小中規模農家ばかりですが、20~40馬力くらいまでの小型トラクターを使っている人がほとんどです。
我が家の規模では、60馬力のダーウィントラクターでも大きい感じがします。
我が家を含め財前部長が言うとおり、日本の米農家は170馬力のトラクターを必要としていません。
海外の超大規模農家なら170馬力のトラクターが必要なのかもしれませんが、日本ではそこまで大型のトラクターを必要とする農家はほとんどいないと思います。
さらにこの170馬力のトラクターは価格も桁違いです。
クボタから出ている170馬力のトラクターは本体だけで2000万円以上します。
トラクターはアタッチメントも必要なのですべて揃えたら3000万円近い金額になると思います。
とても普通の農家には手が出せない価格です。
帝国重工のトラクターは、広大な農地と潤沢な資金力があって初めて使うことができるモンスターマシンなのです。
終わりに
今週の下町ロケットではアグリジャパンという大イベントが行われました。
帝国重工にとってもダーウィンプロジェクトにとっても自身の技術を世間に広めるためのチャンスでしたが、帝国重工にとっては大失態となってしまいました、
来週からは、アグリジャパンで被ってしまった悪評をいかに払しょくしていくのか。
そして、そこに佃製作所はどう絡んでいくのか。
また次回も楽しませてもらえそうです。
最後に前から思っていたんですが、下町ロケットの会話シーンってお互い顔がものすごく近いですよね。笑
よろしければ他の農家目線の考察記事も読んでみてください。