早めの中干しの予想外の欠点|2021米作り記録11

先週は慣行栽培の田んぼでも溝切りを終えて中干しに移りました。

一方、無農薬栽培の田んぼでは早めの溝切りの予想外の欠点が発覚しました。

例年よりも早く溝切りをしてガス抜きのために数日田んぼを乾かしていた影響で雑草のオンパレードになってきてしまいました。

前回は6月14日の様子を紹介しましたが、今回は6月21日の様子を記事にします。

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慣行栽培

慣行栽培の田んぼは、先週溝切りをしてそのまま中干しを続けています。
今年は株間のヒエが多く除草剤を散布しても全然消えないと思っていたのですが、中干しのついでに確認してみたらヒエではなく稲でした。
新潟県全体で昨年は倒伏が多かったため、こぼれた籾が芽を出したため株間に稲が生えてしまったようです。
ヒエでなくて一安心ですが、田んぼの中に生えていると見分けがつかないのでやっかいです。

慣行栽培の生育状況

慣行栽培の生育状況ですが、稲の草丈は32cm、葉齢8.5、茎数20本、葉幅は0.9cm、葉色は40.9でした。

(背丈は株の中で一番長い葉が田面から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。葉幅は、展開中の葉の1つ前の葉を測定。測定株を選択してその株の成長状況を記載しています。葉色はSPADを用いて測定株を含めて複数株を測定した平均値を記載。)

先週に比べて草丈が7cm伸び、茎数が7本増えました。葉色も40.9と濃くなっています。

おそらく今が葉色のピークで今後色がさめていくのではないかと思います。

 

無農薬栽培

無農薬栽培の田んぼは、溝切り後に水を落とした影響で例年よりも雑草が多く生えてしまっています。

昨年は溝切りが遅くなってしまって、6月後半に稲を潰しながらの溝切りになってしまったので今年は早めに溝切りをしようということで6月7日に溝を切りました。

田んぼを乾かしたことで米ぬかのトロトロ層も乾いて雑草が生えやすくなり、さらに今年は稲の草丈が低いので田面に光が当たったことで多くの雑草が生えてきてしまったような感じです。

溝切り自体はうまくいったのですが、無農薬と早期溝切りは相性が悪いようです。

 

無農薬栽培の生育状況

無農薬栽培の生育状況ですが、稲の草丈は32cm、葉齢9.0、茎数14本、葉幅は0.7cm、葉色は40.3でした。

(背丈は株の中で一番長い葉が田面から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。葉幅は、展開中の葉の1つ前の葉を測定。測定株を選択してその株の成長状況を記載しています。葉色はSPADを用いて測定株を含めて複数株を測定した平均値を記載。)

初期がみすぼらしかった無農薬栽培の稲も、茎数がだいぶ増えて葉色も濃くなってきました。
慣行栽培と違いこの時期に中干しで生育を制御する必要がないのでこのまま水を張って成長を促します。

 

まとめ

今回は、慣行栽培と無農薬栽培の溝切り後の様子を紹介しました。

溝切りは早めにやりたい派なのですが、無農薬栽培が早めの溝切りと相性が悪いことがわかり来年以降どうするか悩ましいです。

ホタルイに対する有効打が見つからないのも悩みどころです。

ある程度無農薬栽培の技術を確立できたら、次は食味や収量をよくする方法の検討を行って理想の稲作りを目指したいのですが思うように進まないものです。

 

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