ているです。
育てているブルーベリーの葉っぱが白くなり元気がなくなってきました。
葉っぱが全体的に白く葉脈が浮き出て見えますね。
せっかくついた花もいつのまにか少なくなっている気がします。
実はこれはクロロシスという生理障害なんです。
クロロシスになるとプル―ベリーが土から栄養を吸収することができなくなり、木が弱ってしまいます。
今回のブログでは、ブルーベリーがクロロシスになってしまった時の対処方法について紹介します。
この記事の目次
クロロシスとは
クロロシスとは、土壌pHが高いために根が栄養を吸収することができず、ブルーベリーが栄養失調になっている状態のことを言います。
ブル―ベリーは酸性の土壌を好む植物です。
そのため、土壌のpHが中性に近づくと栄養を吸収することが出来なくなってしまいます。
クロロシスになると、葉中のクロロフィル濃度が低下します。
クロロフィルの濃度が低下してしまうと、光合成と糖の合成をおこなう能力が低下してしまうため栄養不足になりブルーベリーの元気がなくなってしまいます。
また、クロロフィルは緑色の色素を持っているため、濃度が低下することで葉の色が黄色または白色になってしまいます。
クロロフィルとは
クロロフィルというのは、植物の緑色にする物質で光合成をおこなう器官です。
このクロロフィルはマグネシウムと呼ばれる物質が構造の中心に存在し、植物は土壌中から水に溶け出たマグネシウムを吸収します。
マグネシウムは培養土内ではイオンとして存在していますが、土壌pHによって土にくっついたり水に溶けたりします。
マグネシウムはpH7.0~8.5でもっとも水に溶けていると言われています。
しかし、ブルーベリーはマグネシウムがたくさん水に溶けているはずの中性付近のpHではマグネシウムを吸収することができないようです。
これはマグネシウムが高濃度すぎて根が障害をおこしてしまったり、鉄などほかの金属イオンなどとの関係でマグネシウムの吸収がうまくいかないのだと思います。
土壌のpHがあわない時は土の入れ替えを
クロロシスにおちいってしまう最も一般的な原因は、土壌のpHがあわないことです。
そのためクロロシスになってしまった場合、プランターの土を変えてあげるのが一番簡単な対策になります。
私はブルーベリー用の市販の土を使っていたので、pHも調整されてるだろうと思って培養土だけで栽培していたんですが、今回こんな症状が出たのでプランターの土を変えてみることにしました。
植え替えの様子を写真付きで紹介します。
1ブルーベリーを引っこ抜きます。
ブルーベリーの根本を持って引っこ抜きました。
引っこ抜いてわかったのですが、根が購入時のポットのサイズから全然大きくなっていません。
根が伸びすぎてプランターが小さいために栄養が足りない可能性も考えていたのですが、全然根が伸びていないため成長のし過ぎではないことが分かりました。
結果として土があってないために根を外側に伸ばせなかったと判断できました。
逆に、この時にプランターの周りまで根が込み合っているようであればプランターがあっていません。
もう一回り大きなプランターに植え変えをおこないましょう。
2土を混ぜて空気を含ませます。
プランターの土はミミズやモグラなどの土壌生物がいないので土が硬くなりがちですのでかき混ぜて土をふわふわの状態にしてあげました。
3ピートモスを加える。
ピートモスをたっぷり加えました。
4培養土とピートモスを混ぜる。
5ブルーベリーを植える穴を掘る。
ブルーベリーを植え直すための穴を掘ります。
この時に根が栄養を吸収しやすいように肥料も穴の中に入れてあげました。
6ブルーベリーを植える。
穴の中にブルーベリーを入れ、土をかぶせてあげたら植え替えは終了です。
植え替えが終わったら、光合成が促進するように光が当たりやすい場所に移してあげましょう。
終わりに
今回は、ブルーベリーの生育障害を解消するために土の入れ替えをおこないました。
入れ替えを行って1か月ほどでブルーベリーに色が戻ってきました。
やはり生育不良の原因はpHだったらしく、酸性の土壌に改良したことでかなりブルーベリーが元気になってきました。
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