苗作りの様子|2022米作り記録1

雪が解けて2022年もまた田んぼの時期になりました。

我が家でも、3月の終わりから苗作りが始まり、忙しい日々を過ごしています。

2022年1回目の記事となる今回は苗作りの様子を一挙公開します。

 

この記事の目次

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塩水選

種籾が届いたらまず最初に行うのが塩水選です。

種籾を塩水に浸けて、比重の軽い種籾を除き、実の詰まった比重の重い種籾だけを選別します。

我が家では毎年JAから種籾を購入していますが、近年は塩水選で浮く種籾が減ったような気がします。

塩水選終了後は休眠状態の種籾を起こすために、水に浸けておきます。

今年の塩水選は3月20日に行い、途中何度か水替えをして約2週間水につけておきました。

 

催芽

水に浸けて休眠から覚めた種籾は、催芽機に入れ32度に加温して芽を発芽させます。

今年は32時間の加温で芽が出たので、催芽機から出してすずまきに備えて乾燥させました。

乾燥後のもみはこんな感じ。

僅かに根っこが出始めているのがわかると思います。

 

すずまき

今年のすずまきは4月10日に行いました。

今年はコシヒカリ350箱、コシイブキ100箱の合計450箱分を育苗箱に播種しました。

育苗用の床土と覆土はそれぞれ以下の通りです。

床土

赤土と黒土のミックス培養土100kgに対して、

タチガレエース 240g

稚苗用肥料 1200g

ソフトシリカ21 2000g

クンタン 40L

覆土

赤土と黒土のミックス培養土100kgに対して、

ダコニール800g

 

年々少しづつ配合を調整していますが、最近軽量培土が人気ということで今年はクンタンの割合を少し増やしました。

我が家では自家製クンタンを使用しているため、クンタンの割合が増えれば培土を節約することができます。

また、クンタンを多くすると苗箱が軽くなるので苗を運ぶ負担が減ります。

巷にはクンタン100%の苗づくりをする人もいるそうなので、今後も経費と労力削減のためクンタンの混合割合の検討をしていきたいと思います。

種籾を播種した苗箱は、育苗機に入れて2日間加温して芽出しを行いました。

 

ハウスプール育苗

我が家では、目出し後の苗はハウス内に育苗用プールを作り育苗しています。

プール育苗は水を張っておくことができるので、水管理の省力化や水を張っておくことで寒い日には保温効果を持たせることもできます。

育苗機から出してすぐの苗を並べた様子。

芽が出始めているものの、日にあたってないのでまだ苗が緑になっていません。

苗を育苗機から出したらすぐに白いシートをかけて保温と葉焼けを防止します。

苗がある程度伸びて、緑色になってきたら少しづつシートを剥がして日光に慣れさせます。

苗が小さいうちは、夜間寒い場合はシートをかけておきました。

去年から我が家では、ハウスの温度管理の省力化のために遠隔でハウスの温度を確認できる温度計を導入しました。

水管理を担当してる祖父からは、ハウスを見に行く手間が減って楽になったと好評です。

今年は育苗機の調子が良くなかったせいか、生育初期の苗揃いが悪かったです。

苗を育苗機から出した時に2つある加温装置内の水が片側だけ減っていなかったので、水が減っていない側が設定温度よりも低かったのではないかと思っています。

それでも4月後半になるとでこぼこだった苗も草丈がだいぶ揃ってくれたので安心しました。

4月後半に入って稲の徒長防止のために今年も自作の苗踏機を使って苗を踏ました。

今年は4月中バタバタしていたため、苗が10cmを超えてから2回実施しています。

私の作った苗踏機、まだ改良の余地があるのですがなかなか手を出せずにいます。

本来なら、例年もう少し早い時期から苗ふみをするのですが、今年は苗の揃いが悪かったり、消防団の活動が忙しかったりで4月後半から2回苗ふみをおこなっています。

田植え時には、葉齢3葉、草丈15cm程度の苗に成長しました。

周りの話を聞くと、今年は4月中旬から後半にかけて気温が高い日が多かったため、苗が思った以上に伸びてしまったという話をあちこちで聞きました。

実際、20cmくらいの長さの苗で田植えをしている人もちらほらとみかけました。

そんな中で13〜15cmくらいで田植えができたのは、苗ふみのおかげなのかなと思いました。

 

まとめ

今回は、4月の育苗の様子をまとめました。

昨年までは1週間ごとに生育の様子を記事にしていましたが、今年度は1月ごと程度のある程度まとまったスパンで1記事にしてみようと思います。

今年も一生懸命米作りをするので、よろしければプログの方もお付き合いください。

 

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