今年も稲作がスタートしました。
今年も米づくりの様子を読者に伝えるためと私の備忘録にするために記事にしていきたいと思います。
2019年1回目の記事は塩水選からすずまきの工程です。
我が家では、種もみを購入して苗づくりから米づくりをおこなっています。
種もみから芽が出るまでの間のさまざまな作業を時系列に沿って紹介します。
この記事の目次
塩水選
3月24日に塩水選をおこないました。
我が家ではJAからコシヒカリの種もみを買っています。
今年は塩水選を強めにおこなう計画にしたので例年よりも多く種もみを注文しました。
種もみが届いたらまず行う作業が、塩水選です。
今年の種もみは、昨年の猛暑や水不足の影響で例年よりも種もみの品質が悪く、休眠も深いという情報があったので塩を多めに入れてしっかり選別しました。
種子消毒
塩水選が終わったら、その日のうちに種子消毒をしました。
バカ苗病やいもち病、ごま葉枯病などの病気を防ぐために種もみを消毒します。
我が家では例年テクリードC(クミアイ化学工業)を使用しています。
500倍に薄めたテクリードCに種もみをつけて24時間消毒しました。
24時間経ったら、消毒液を捨てて種もみをよく洗い消毒液を落とします。
浸種(しんしゅ)
前年に収穫された種もみは、傷んだりすぐに発芽してしまったりしないように乾燥した状態で保管されています。
乾燥状態の種もみに水と温度と酸素を与えることで休眠状態をやめて芽を出します。
種もみが芽を出せるように水につける作業を浸種といいます。
今年は種子消毒中も含めて、3月24日から4月7日まで無加温で15日間浸種をおこないました。
この期間の間、3~4日ごとに3回水替えをおこなっています。
催芽終了時の種もみはこんな感じでした。
まだ芽は出ていません。
催芽(さいが)
約2週間水につけて種もみに水分を吸収させましたが、次は種もみが発芽しやすいように温度をかけて発芽を促進します。
この工程を催芽といいます。
4月8日から11日までの間、催芽機という水温を変えられる機械に入れて温度をかけました。
8日から9日まで13度に加温し、9日の夕方から11日の朝方までは32度で加温しています。
写真は10日の夜ですが、まだ少し芽が短かったので11日の朝方まで温度をかけ続けました。
催芽終了時はこのくらい芽が出ていました。
催芽が終わってからすずまきをするまでの間、屋内で広げて乾燥させました。
すずまき
4月13日にすずまきをおこないました。
今年は1箱あたりの種もみの播種量は約195gに設定し、460箱の苗を作りました。
すずまき終了後苗を育苗機に入れて、15日まで3日間32度に設定しました。
16日に育苗機の電源を切って、17日にハウスに苗を出しました。
まとめ
今回の記事では、種もみが届いてから苗箱にまくところまでを紹介しました。
種もみが届いてから土にまくまで約3週間の手間がかかっています。
米づくりというと田んぼに苗を植えてからのイメージを持っている人が多いと思いますが、その前にも様々な手間がかかっています。
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