2018無農薬米づくり記録3~米ぬか除草法~

ているです。

前回のブログに引き続き今回も無農薬での水田の除草方法について紹介します。

前回のブログはこちら2018無農薬米づくり記録2~チェーン除草法~

 

今回紹介する除草方法は、米ぬかを使った除草法です。

 

この記事の目次

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米ぬかとは

米ぬかとは、玄米を精米するときにでる削りカスです。

玄米を精米するとその10%程度が米ぬかになると言われているので、コメ袋1袋(30kg)だと約3kgの米ぬかがでます。

意外と馬鹿にならない量ですよね。

 

削りカスなんていらないじゃんと思う人もいるかと思います。

私の家でも精米すると大量に米ぬかが出るので捨ててしまうこともあるのですが、実はこの米ぬかはとても優秀な素材なんです。

以前、たけのこを掘りのブログでも米ぬかがたけのこのあく抜きする時に大活躍しました。

たけのこ掘り~田舎暮らし~

 

この米ぬかを今度は田んぼで使用してみたいと思います。

 

米ぬか除草法とは

米ぬか除草法とは、その名前の通り米ぬかを田んぼにまくだけの除草方法です。

米ぬかを田んぼにまくと米ぬかを餌にして微生物が増え、微生物たちが有機酸を分泌します。この有機酸が初期成育段階の雑草を抑制します。

また、米ぬかを餌にする微生物やミミズが田んぼで活発に活動することで、田んぼの土がとろとろになります。

田んぼがとろとろになることでさらに雑草が生えにくくなると言われています。

ミミズ活躍中です。ミミズの近くの細いものはミミズの糞だと思います。

また、田んぼに小さな穴がたくさん開いていますが、これは微生物の巣です。

かなりの数の穴が開いているので、微生物がたくさんいるのが分かりますね。

 

米ぬか除草法のやり方

米ぬか除草法は、色々なやり方があるのですが今年私が試しているのはシンプルに米ぬかを田んぼに入れるやり方です。

今年は1回目のチェーン除草後に10kg/10a米ぬかをまき(米ぬかがなかったため)、その後1週間ごとに30kg/10aを3回散布しました。

 

米ぬかはそのまま散布すると水に浮いてしまうので、容器に米ぬかを入れそこに水を加えて混ぜ、そぼろ状にしてから散布しました。

去年も少しだけ米ぬかを田んぼに入れたのですが、去年は団子状に固めて投げ入れたので米ぬかが全然広がりませんでした。笑

今年はそぼろ状にしたことで、米ぬかの散布量が調整しやすくなり田んぼに均等にまくことができましました。

 

そぼろ状の米ぬかの作り方

1 大きいバケツに米ぬかを入れます。

水を加える前のサラサラの状態

 

2 米ぬかに水を入れて手でかき混ぜてそぼろ状にします。

最初は少量ずつ水を入れて好みの硬さになるように少しずつ調整していきます。

水を加えてそぼろ状になった状態

 

3 田んぼにまきます。

この状態のものを運びやすいように小さなバケツに入れて田んぼの畦から手作業で散布しました。

 

白いところが米ぬかを散布したところです。

この写真は10kg/10aまいた時の写真なので米ぬかが少ないです。

 

今年は1回目の米ぬかを撒いた後少し草が生えてきたのですが、2回目の米ぬかを散布して8cm前後で水管理をしたところ雑草がほとんど消えてくれました。

 

米ぬかは除草効果以外にも・・・

米ぬかは窒素・リン酸・カリが多く含まれていて、除草効果だけでなく肥料としての効果もあります。

稲の生育初期に米ぬかを散布することで稲の成長を助けてくれます。

かといって米ぬかを加えすぎると、大量に発酵が進み田んぼから腐敗臭がすることがあるそうです。

この状態では、有機酸がたくさん発生して稲に悪影響を及ぼすので入れすぎには注意が必要です。

 

しかし、適切に米ぬかを散布してあげれば、草が生えない上に無農薬栽培では不足しがちな栄養素を田んぼに入れることができます。

 

無農薬栽培をするのであればぜひ米ぬかを使ってみてはいかがでしょうか。

 

ちなみに

米ぬかと同様に米のとぎ汁にも窒素・リン酸・カリが含まれています。

あげすぎは禁物ですが、家庭菜園をやっている人は肥やし代わりに米のとぎ汁を与えてあげると植物の成長がよくなりますよ。

 

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