ているです。
前回はもっとも農家さんが悩まされているであろう田んぼの雑草
ノビエについて紹介しました。
田んぼにはノビエ以外にも様々な雑草が生えてきます。
今回のブログでは、オモダカという雑草を紹介したいと思います。
この記事の目次
オモダカ
オモダカは特徴的な三角の葉っぱを持つ植物です。
うちの村では6月ごろから出始める雑草です。
この植物は稲より背が高くなることはほとんどありませんが、大量発生するとノビエと同様に稲が使うはずの栄養を吸収してしまい、稲の成長を阻害します。
さらにこの植物の厄介なところは、種子で繁殖する以外にチューリップの球根に似た塊根でも繁殖するところです。
そのためカマで刈り取っても塊根からまた生えてきてしまいます。
(ほんとは掘って塊根を写真に撮りたかったのですが、よその田んぼに生えたオモダカをパシャリしたので塊根の写真はありません。)
もう一つ悪いところは、特徴的な形をした雑草なので田んぼに生えていると遠くからでも目立つことです。
米農家をやってると雑草が生えてるととても気になるんですよ。
雑草が生えていると除草しなきゃいけないと思ってとそわそわするんです。笑
そんな私にとってオモダカは生えてほしくない雑草です。
花はきれいなんですけどね~。笑
そんなオモダカの除草方法を紹介します。
手で物理的に除去する
ノビエと違って稲と見分けやすいので、数が少ないなら手で取ってしまいましょう。
ただ、塊根までとらないとまた生えてくるので根気よく除去する必要があります。
私みたいに雑草があるとそわそわする人はとりあえず手で取っちゃいます。笑
除草剤を散布する
除草剤を使えば手で取るよりは簡単に除草することができます。
ただ、除草剤を使う場合でも塊根を持っているので葉っぱを枯らすだけのタイプの除草剤では効果が薄いです。
地下部にも効果がある除草剤を使用しましょう。
またオモダカの中にはSU抵抗性雑草と呼ばれる除草剤に強い株も存在します。
こちらはアルテアという成分が入っていてSU抵抗性雑草にも効きやすいと言われている除草剤です。
ただし、有効成分が入っている除草剤を使ったとしても大きくなりすぎたオモダカには効きづらいです。
除草の基本は、雑草が見える前に除草するです。
田植え後、雑草が生えてくる前にしっかり除草することが大切です。
では、いつのまにか大きくなってしまったオモダカはどうすれいいのでしょうか。
以前、知り合いの肥料屋さんに聞いてみたらこんな方法を教えてもらいました。
「稲刈り後にバサグランをオモダカが生えているところにかけて翌年の発生を抑える。」
大きくなりすぎたオモダカは除草剤でもなかなか処理できません。
その年は葉っぱを手で刈って栄養を奪われるのを防いで、翌年に生えてこないようにするのだそうです。
終わりに
オモダカは一度生えると地下部まで除草するのがとても大変な雑草です。
オモダカが生えていない田んぼには種子や塊根を持ち込まないようにするのが一番の予防策です。
オモダカが生えている田んぼの土をつけたままのトラクターでほかの田んぼを耕さないようにするなど種子や塊根を持ち込まないよう注意しましょう。
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