出穂と味肥|2019米づくり記録18

先週穂が出始めたと思ったらあっという間に出穂(しゅっすい)して、田んぼ中に穂がつきました。

少し前に田んぼに植えたと思っていたのに、もう実がつき始めて1年があっという間だと感じる今日この頃です。

今週頭のコシヒカリに穂がつき始めたころに、味肥(あじごえ)として海水を入れました。

海水にはカルシウムやマグネシウムが含まれているので、米の雑味が増して味がよくなると本で読んだので試しに挑戦です。

我が家から15分ほどかけて海に行き、塩水をくんできて田んぼにまきました。

今回は8月10日の様子を記事にしています。

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慣行栽培

慣行栽培の田んぼには、海水を約50L流し入れました

海水を入れるときは、5cmほど水を入れてから流し込み、海水が均一に広がるようにしました。

海水には、塩も含まれているので多く入れすぎると塩害になる可能性がありますが、50L程度であればまず問題はないと思います。

 

慣行栽培の生育状況

慣行栽培の生育状況は、平均的な稲の背丈が95cm、葉齢14、茎数39本でした。

(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)

今週でほぼ穂が出そろいました。
稲は、すべての葉が出そろってから穂が出てくるので、これ以上葉齢が増えることはありません。
茎数もここ数週間は同じ数で安定しました。

これからの稲姿で変化があるとすれば、まだ展開しきっていない穂の分、あと少し背丈が伸びるかどうかというところだと思います。

 

無農薬栽培

無農薬栽培の田んぼにも、海水を約20L入れました。

無農薬栽培では、慣行栽培と違い化学肥料でカルシウムやマグネシウムを補給していないので少し多めに入れてみました。

海水をバケツでくみ、タンクにいれる作業はなかなかの重労働だったので少しでも味に変化があるといいなと願っています。

 

無農薬栽培の生育状況

無農薬栽培の生育状況ですが、平均的な稲の背丈は105cm、葉齢14、茎数29本でした。

(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)

慣行栽培と比べると、無農薬栽培の稲は今週でかなり背丈が伸びて1mを超えました。
おそらくは、もうこれ以上はほとんど背丈が伸びないとは思いますが、深水のおかげかやはり今年も慣行栽培に比べると大苗に成長しました。
一方で、茎数は慣行栽培に比べて少なく、その代わりに1本1本の茎が太いです。

 

まとめ

今週は、初めての試みとして田んぼに海水を流し入れました。

今回海水を入れたのは無農薬栽培の田んぼとブログ用に生育を記録している田んぼだけです。

我が家の田んぼは、山間にあるのですべての田んぼに海水を入れるには何度も海と田んぼの往復をする必要があるので今年はお試しとして一部の田んぼで実験をしてみています。

少しでも食味に影響を与えられれば大成功ですが、果たしてどうなるでしょうか。

 

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