田植えが終わり約2週間が経過しました。
2020年は田植え後比較的天候が安定していたため、初期生育は順調でした。
今年も慣行栽培、無農薬栽培ともに例年同様栽培方針を変えていますが、今のところ苗姿に大きな差はありません。
前回は2020年の田植えの様子を紹介しましたが、今回は5月18日の様子を記事にします。
この記事の目次
慣行栽培
昨年は田植え後の活着をよくするため、田植え後水をかけずに根っこが酸素を吸いやすくしました。
しかし、田植え後に強風が続き、苗がダメージを受け「植え傷み」と呼ばれる状況になりました。
今年は天候を見て、水を入れたため、植え傷みはあまり見られませんでした。
田植え後も今年は風が強い日がほとんどなかったので初期の生育が順調でした。
慣行栽培の生育状況
慣行栽培の生育状況ですが、平均的な稲の背丈は14cm、葉齢4、茎数4本でした。
(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)
田植え後が背丈は8cm、葉齢3.5でしたので、4番目の葉っぱが10日間で10cm伸びたことになります。
1日1cmペースで成長しているのでおおむね順調に育っていると思います。
無農薬栽培
今年も無農薬栽培では、田植え後から深水にして初期の分けつを抑えてへの字栽培を目指します。
しかし、無農薬栽培をおこなっている田んぼは例年水持ちが悪く、下の田んぼに漏水するので5月9日に畦マルチを張りました。
また、5月10日と17日に雑草対策としてチェーン除草をおこなっています。
今年も6月中旬ごろまで週に1回程度のペースでチェーン除草をおこなう予定です。
田植え後に天気のいい日が続いたため、ところどころで写真のようにアオミドロがみられるようになりました。
雨が降れば勢いが収まるのですが、晴れが続くようであれば、松やにを使って撃退しなければいけません。
無農薬栽培の生育状況
無農薬栽培の生育状況ですが、平均的な稲の背丈は14cm、葉齢4、茎数3本でした。
(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)
18日までの時点では、慣行栽培と無農薬栽培の間に差はほとんどありませんでした。
写真はチェーン除草後の様子。
株間にチェーンの跡がついています。
まとめ
今回は、2020年5月18日時点の慣行栽培と無農薬栽培のコシヒカリの生育状況を紹介しました。
田植え後約2週間時点では、慣行栽培も無農薬栽培も大きな差はありませんでした。
例年、この後無農薬栽培は深水にすることで慣行栽培と比べると背丈が長くなり、茎数も少なくなります。
今年も同様の育て方をしているので6月中頃には姿が大きく変わってくるはずです。