田植え|2020米づくり記録4

2020年の田植えをしました。

稲作と言われて一般の人がまず最初に思い浮かべるのは泥んこの田んぼに入って稲を植える姿ではないでしょうか。

もっとも親しまれた稲作風景の田植えですが、今年は新型コロナウイルスの影響で各地で例年と違う田植えになりました。

今回の記事では、我が家の田植えの様子と新型コロナウイルスが田植えにどんな影響を与えたのかを記事にします。

 

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新型コロナウイルスの田植えへの影響

例年だと、田植えの時期のゴールデンウィークに合わせて都会で暮らしている家族が実家に帰ってきて田植えを手伝う光景が各地で見られます。
しかし、今年は新型コロナウイルスが世界中で広がり、都道府県をまたいだ往来を自粛せざる得なくなり、例年とは違った田植えをする家庭が多くなりました。

幸い我が家は県外にいる家族がいないので、例年通り田植えをすることができましたが、新潟県内でも家族が戻ってこれずに人手不足で大変な田植えとなった農家も数多くいました

また、例年だと田植えをしている間に県外ナンバーの車やツーリングのバイクの列を何度も目撃します。
しかし、今年の田植え中は車通りがほとんどなく道路が閑散としていました。

 

今年の田んぼの状況

今年の田んぼですが、冬に雪がほとんど降らずに雨が続いたためか例年に比べて田んぼが柔らかく作業しずらい田んぼが多かったです。

田植え機は機械の後方に植え付け部があるため、田んぼが柔らかいとバランスを崩してウィリーしてしまいます。
今年の田植えでは、例年だとぬからない場所で田植え機のバランスが崩れて、慌てて田植え機の前におもりを増やしてはまらないようにバランスを取りました。

冬の間に雪が降ると、雪の重さで田んぼが締まり田んぼが硬くなるといわれていますが、今年は気温が高く雪がほとんど積もらず雨となり田んぼがずっと濡れていました。
周りの農家に聞いても皆さん今年は田んぼが柔らかいと言っているので、冬場の天候のせいで田んぼが柔らかくなってしまったのではないかと考えています。

 

慣行栽培

今年の慣行栽培の目標

昨年は例年に比べて雑草が多く、秋の除草作業に苦労した1年でした。昨年雑草が多かったため、種が田んぼに残っていることが予想できるので、今年は早め早めの防除をおこないたいと思います。

また、今年もミネラル肥料をしっかり効かせて、茎が太くし甘みのある稲に仕上げられるようにします。

慣行栽培の田植え状況

田植えは5月4日から5日までの2日間おこないました。

例年田植え時の稲を植える間隔は1坪あたり60株に設定していましたが、昨年試験的に50株に減らして田植えをおこなってみたところ収量にほとんど差が出ませんでした。
そこで、今年はより苗を節約できる50株植えですべての田んぼを植えることにしました

側条肥料として、越後の輝き有機50元肥10-13-10を10a当たり20kgずつ施肥しています。

また、今年から除草剤散布機能の付いた田植え機に新調したので、試験的に慣行栽培の田んぼの半分で田植えと同時に除草剤散布しました。
田植えと同時に除草剤を散布した田んぼには、天空を10aにつき、1㎏づつ散布しています。
写真下の田植え機の後ろについている機械が除草剤散布機です。

 

無農薬栽培

今年の無農薬栽培の目標

休耕田だった田んぼを使って無農薬栽培を始めてから今年で4年目になります。

今年も肥料兼除草剤の代わりとして米ぬかを散布する予定です。
昨年まで、無肥料でも収量が大きく減少することなく毎年一定程度の収量をキープできているので、今年も同様の収量を目指したいと思います。

無農薬栽培の田植え状況

無農薬栽培の田植えは5月4日におこないました。

無農薬栽培の田んぼは昨年同様50株植えに設定しました。
無農薬栽培の稲は例年深水にして茎数を抑えて茎を太くするので、株間を広くして1株ごとにより光合成がしやすくしています。

 

まとめ

今回の記事では2020年の田植えの様子を紹介しました。

我が家には大きな影響はありませんでしたが、今年は新型コロナウイルスの影響で各地で田植えの人手が足りずに苦労しているようでした。

秋の収穫の時期には、新型コロナウイルスが落ち着いて家族で収穫を楽しめることを祈っています。

我が家も秋の収穫に向けて約半年間頑張ります。

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