例年よりも遅い出穂|2020米づくり記録17

8月に入りいよいよコシヒカリの稲が出穂を始めました。

今年は梅雨明けが遅れた影響なのか、例年に比べると出穂が5日ほど遅くなっています。
実際、7月10日から31日までの気温の積算値は例年に比べると約50℃少なくなっていました。
累計降水量も、前年の76.5㎜と比べると今年は460㎜と非常に多くなっています。

幼穂が確認できるまでは、そこまで前年と大きな差はなかったので、梅雨明けが遅れた分気温が上がらずに成長が遅れたのではないかと考えています。

前回は8月3日の田んぼの様子を紹介しましたが、今回は8月10日の様子を記事にします。

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慣行栽培

慣行栽培の田んぼでは、8月6日ごろから穂が出始めました。
例年だと、7月終わり頃から気が早い稲が穂を出すのですが、今年は梅雨明けが遅れたためか7月中は穂を確認できませんでした。
8月に入りようやくところどころで穂が出始めました。

近くで見ると結構穂が出ているように見えますが、全体を眺めるとまだまだ穂ぞろいとは言えない感じです。

 

慣行栽培の生育状況

慣行栽培の生育状況ですが、平均的な稲の背丈は114cm、葉齢14、茎数40本でした。

(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)

穂肥が効いたのか、梅雨明けの遅れで出穂が遅くなったせいかわかりませんが、例年よりも背丈が大きくなっています。

かなり背丈が大きくなってしまったので倒伏の危険性が出てきました。

 

無農薬栽培

無農薬栽培の田んぼでも穂が出てきました。
無農薬の田んぼは慣行栽培と比べると少し穂が出るペースが遅いような感じがします。

穂についている白いものが稲の花です。
稲の花は数日でなくなってしまうので、とても珍しいです。

全景を見てもまだあまり穂が出ていないのが分かると思います。

無農薬栽培の生育状況

無農薬栽培の生育状況ですが、平均的な稲の背丈は93cm、葉齢14、茎数20本でした。

(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)

無農薬栽培の田んぼは昨年までだと背丈が100cmを超えていたのですが、耕作放棄地だったころの地力を使い果たしたようで今年はまだ100cmを超えていません。

 

まとめ

今週はついにコシヒカリが出穂を始めました。
昨年、一昨年は空梅雨でほとんど雨が降りませんでしたが、今年は梅雨がなかなかあけませんでした。
梅雨明けが遅れた影響なのか、今年は例年に比べ出穂も遅れました。

しかし、8月中旬からは天気がいい日が続く予報なので、これから出穂の遅れを挽回してくれるのではないかと考えています。

 

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