走り穂が見え始めてから1週間たち、穂が出揃いました。
この時期は、出てきた穂を狙ってカメムシがやってきます。
例年だと動力散布機を使ってカメムシ防除を行なっているのですが、今年からドローン防除に変更しました。
前回は8月2日の様子を紹介しましたが、今回は8月9日の様子を記事にします。
この記事の目次
慣行栽培
慣行栽培の田んぼでは、穂が出始めると、カメムシの防除を行います。
昨年までは、こんな感じで動噴にホースを繋いで粉剤を散布していましたが、今年から親戚の農家がドローンを購入したので防除を委託することにしました。
ドローンだと短時間で防除できるのはもちろん、粉剤に比べて安い液剤を使用できるので委託料を払っても昨年までより安く防除することができました。
使用しているドローンには自動操縦機能がついているので座標を覚えさせておくことで、全自動で防除することができます。
とても便利なドローンですが、値段もかなりのものなので我が家くらいの規模では購入費やその後の維持費の元を取れなそうなのでしばらく委託に頼ることになりそうです。
慣行栽培の生育状況
慣行栽培の生育状況ですが、稲の草丈は107cm、葉齢13、茎数27本、葉幅は1.1cm、葉色は40.9でした。
(背丈は株の中で一番長い葉が田面から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。葉幅は、止め葉を測定。測定株を選択してその株の成長状況を記載しています。葉色はSPADを用いて測定株を含めて複数株を測定した平均値を記載。)
葉齢、茎数は変化がなくなりましたが、背丈はまだ伸びていました。
8日で穂が出そろったので、次回からは出穂からの積算温度も計測することにします。
コシヒカリは積算温度が1000℃を超えたころが収穫適性期だと言われています。
無農薬栽培
無農薬栽培の田んぼも穂が出揃ったので、去年同様に焼肉のたれでカメムシ防除を行いました。
今年使用した焼肉のタレはこちら。
やり方は、焼肉のたれ5mlを網でこして、水で5Lに希釈します。
焼肉のたれの希釈液を、手で加圧するタイプの噴霧器に入れて田んぼに噴霧します。
焼肉のたれには、唐辛子やニンニクなどカメムシが嫌がる成分が入っているため、農薬の代わりになるのだそうです。
焼肉のたれの匂いが米に残ってくれたら焼肉に合う米になるのになと思ってみたり。
無農薬栽培の生育状況
無農薬栽培の生育状況ですが、稲の草丈は110cm、葉齢14、茎数25本、葉幅は1.2cm、葉色は36.8でした。
(背丈は株の中で一番長い葉が田面から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。葉幅は、止め葉を測定。測定株を選択してその株の成長状況を記載しています。葉色はSPADを用いて測定株を含めて複数株を測定した平均値を記載。)
こちらも先週に比べて草丈が伸びて、ちょうど去年の無農薬栽培と同じ草丈になりました。
まとめ
今週は穂が出揃ったので1回目のカメムシ防除をおこないました。
今年から委託してドローン散布にしたので、作業の負担が軽減され草刈りなどの他の仕事をすることができました。
また、稲刈りに備えてそろそろ作業場の準備も進めていきます。