こんばんわ、ているです。
下町ロケット第3話が放送されました。
今週はギアゴーストの買収を理由に帝国重工の監査部が佃製作所の財政状況監査を行うという話でした。
今週の農業シーンは、殿村部長の家の田植えを佃製作所のメンバーとギアゴーストの社長、副社長が手伝うというものでした。
今回のブログでは、この田植え作業のシーンについて考察してみたいと思います。
下町ロケット2の1話の時期は春だった?
下町ロケット第1話の考察をした際に、殿村部長は秋うちをしていました。
と言うより、放送時期や周りの風景を見て私は完全に1話が秋の話だと思い込んでいました。
しかし、第3話では田植えのシーンがありました。
「米作りは今年で終わりだ!」と殿村部長のお父さんも言っていたのに稲づくりしてるじゃん!と思ってしまいました。
1話の内容が秋の話だとすると、1話から3話までの間に冬を超えて春になったことになります。
しかし、ケーマシナリーとの訴訟問題でクロスライセンス契約の狙ってあれだけ急いで作業していたのに半年も時間がたっているとは思えません。
半年も待ってくれるなら中川弁護士はとってもいい人になってしまいます。
そこでこれまでの第1話が秋という前提を改めて考え直してみようと思います。
私は1話の考察で秋うちをしているのに殿村部長が手伝わなければいけないほど忙しいのかと疑問を呈しました。
しかし、これが春の話だとすると全く話が変わってきます。
第1話で殿村部長が行っていた作業は、秋うちではなく田起こしだったのです。
田起こしは春田んぼに水を入れる前にトラクターで土を耕やす作業です。
田起こしの後には、代かき、田植えと様々な作業があり、稲作の中でも秋の収穫時期と並んで忙しい時期です。
そんな時にお父さんが倒れたとなれば大問題です。
その年の各家の作付け量はすでに決まっていますし、その年に必要な肥料や農薬などももう購入しているでしょう。
今から田んぼをやらないというわけにはいきません。
殿村部長が家の手伝いに実家に帰るのもわかります。
と、このように1話の時期が春だったとするとすべてのつじつまが合います。
1話を見直してみても佃社長が殿村家に泊まり、おにぎりを出された時も
「今年の新米です。」ではなく「うちでとれた米です。」
と言っています。
農家の心情としては、秋に新米を出すなら間違いなく新米だと言ってしまうと思います。
殿村家の周りの田んぼはどう見ても今稲刈りが終わりましたと言わんばかりの田んぼでしたが、物語の流れを考えるとあの田んぼは冬を越した田んぼなのです。
機械を直さずに手植えを始めたがあの人数でこなせる量ではない
続いて田植えのシーンについてです。
この場面では、田植えを始めた矢先に田植え機が壊れて立ち往生してしまいます。
その際に手植えで植えようとします。
しかし、実際はあの人数では手植えで植えられる量ではありません。
機械で植えた場合1~2時間で植えることができますが、あの人数で手植えだと1日かかっても終わらないかもしれません。
そう考えるといかに機械が農業を発展させたかわかる気がします。
ちなみに、ドラマでは直線距離の3分の1くらいを手植えで植えたところで田植え機が直りました。
実際にそうなった場合は、手植えした上から田植え機で改めて植えなおすと思います。
実は殿村家の田植え機は最新式
最後に、殿村部長が乗っていた田植え機についてですが、古い田植え機だと言っていますが実はクボタの割と新しい田植え機です。
おそらく使っている機体はこれ。
クボタ農機スクエアHPより
クボタでは数年前のモデルチェンジで田植え機のカラーがオレンジから緑に代わりました。
それに伴って様々な部分がモデルチェンジしています。
まず殿村家のトラクターには田植えと一緒に肥料をまくために肥料を入れる容器がついています。
昔の田植え機はこの容器が苗の後ろについていました。
(写真は私の家のモデルチェンジ前の田植え機。)
しかし、現在のモデルでは運転席の後ろに容器が設置されるようになりました。
これによってこれまでは肥料を詰めるには田植え機から降りるか、ほかの人に詰めてもらわなければなかった作業が運転手一人で行うことができるようになりました。
また、殿村家の植付部前方に田面をきれいに整地するための回転するロータがついています。
この機能がついたことで、手作業で田んぼを鳴らす手間と苗がうまく植えられずに欠株になることが少なくなりました。
このように、実は殿村部長は最新式の田植え機なのです。
私も欲しいくらいです。
終わりに
第3話では、第1話の私の中での謎が1つ解決しました。
今回の放送をみて撮影期間の都合がある中で苦労をしながら農業シーンの撮影を行っていたのだということが改めて分かりました。
おそらく稲刈りの場面も見れるのではないかなと思っているのですが、それまでには様々な作業があります。
そのあたりの工程がどのように映像になるのか、これからも目が離せません。
よろしければ他の農家目線の考察記事も読んでみてください。