農家視点で下町ロケット第2話をみた感想。~耕作放棄地問題~

こんばんは、ているです。

下町ロケット第2話が放送されました。

今週はケーマシナリーとGEAR GHOSTのクロスライセンス契約の話と新型ロケットバルブの開発の話がメインで農業の話はほとんど出ませんでした。

しかし、農業シーンは少なかったものの印象に残った場面や台詞があったので今週も農家の目線で突っ込んでみたいと思います。

 

 

農業法人への田んぼの貸し出し

一つ目は農業法人への田んぼの貸し出しについてです。

殿村部長が農作業を手伝うために実家に帰っていた時に高校時代の同級生の稲本と再会を果たします。

稲本は農業法人を設立するつもりでいて、殿村が田んぼを継がないなら貸してほしいと言うのです。

殿村部長は自分では継がないつもりでいるので田んぼを貸したらどうかと父親に相談します。

しかし、父親は先祖代々の田んぼを人に貸すことはできないと突っぱねます。

田んぼは今年で終わりだとも言います。

 

まだ自分で作りたいという気持ちもあるのですが、田んぼを今年で終わらせて誰にも貸さない。

というのは実は周りの農家にとってはとても厄介な話なんです。

 

作付けせずに耕作放棄した田んぼには草が生い茂ります。

草が生い茂ると、その田んぼから病気や害虫が発生しやすくなります。

真ん中の田んぼは、耕作放棄された田んぼです。

この田んぼには草が生い茂っています。

作物を作らなくても草刈りをしてくれればまだいいのですが、それすらもしてくれない田んぼは周りの迷惑になってしまいます。

 

まだ作りたい気持ちがあるのかもしれませんが、先祖代々守ってきた田んぼだからほかの人に貸さないのではなく、しっかり管理してくれる人に任せるほうが地域のためになると思います。

 

 

佃製作所と農業の対比

佃社長がGEAR GHOSTへの融資をするために佃製作所の社員を説得する場面があります。

その際に佃社長は、

「時代の先を行かなきゃいずれ時代に取り残される。世の中は変わるんだ。だからその前に俺たちも変わらなきゃいけないんだよ。」

と熱弁しています。

私はこのセリフを聞いて、時代の先を行こうとしている佃製作所と過去の伝統にしがみついている農業の対比があるのではないかなと思いました。

近年は先進的な農家も増えてきていますが、大部分は赤字経営だったり非効率だったりしています。

佃社長のこのセリフは、現代の農業について一石を投じるものなのではないでしょうか。

 

人間の代わりに畑仕事をしてくれる機械があればいいんですけどね

このセリフは殿村部長が、佃社長に向けて語ったセリフです。

私はこのセリフが最終回のフラグなのではないかなと思いました。

というのも、ここ数年の農業機械の進歩は目覚ましくAIを使った農業機械が数多く登場しています。

 

足腰の弱いお年寄りでも重いものを持てるようにパワードスーツのようなものが作られました。

トラクターはGPSを使って自動運転できるようにになりました。

ドローンを使って農薬散布をすることができます。

さらにドローンで田んぼを撮影するだけで米がおいしいかどうかまで調べることまでできるようになりました。

 

このようにすでに実用化されているものだけでもかなりの農業機械があります。

下町ロケットの最終回では最新の農業技術をバリバリ使う殿村家を見ることができるのではないでしょうか?

 

 

終わりに

今回の下町ロケットは農業シーンは少なかったのですが、登場人物のセリフを農業に当てはめて聞いてみると色々なことを考えさせられました。

私が勝手に解釈してるだけかもしれませんが。笑

次回予告では、田植えをしているようなシーンもあったので来週の下町ロケットにも注目していきたいと思います。

 

よろしければ他の農家目線の考察記事も読んでみてください。

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