世界中でコロナウイルスが猛威を奮っていますが、今年も我が家の米づくりが始まりました。
コロナウイルスの影響でマスクなどが品薄になる商品もありますが、今のところ農業に関しては一部の肥料や農薬が手に入りにくくなっているものの、米づくりに影響がでるレベルではないので一安心しています。
今年も約半年間米づくりの様子を記事にしていきますので、よろしければお付き合いください。
この記事の目次
塩水選
今年は3月22日に塩水選おこないました。
塩水選とは、種もみを塩水につけて実が詰まってない比重の軽い種もみを取り除く作業です。
塩水選で比重の重い種もみを選別することで、育苗をしたときにいい苗ができます。
今年の塩水選は、50Lのバケツに塩8㎏位を入れて行いました。
種子消毒
塩水選が終わったら、その日のうちに種子消毒をしました。
バカ苗病やいもち病、ごま葉枯病などの病気を防ぐために種もみを消毒します。
我が家では例年テクリードC(クミアイ化学工業)を使用しています。
大きなバケツの中で500倍に薄めたテクリードCに種もみをつけて24時間消毒しました。
浸種(しんしゅ)
24時間経って種子消毒が終わったら、消毒液の代わりに水を入れて浸種をおこないました。
種もみは収穫後傷んだり、すぐに発芽してしまわないように、乾燥して保管しています。
乾燥中の種もみに水と酸素と温度を加えることで休眠状態を解除して発芽できる状態にする作業が浸種です。
今年は種子消毒期間を含めて16日間無加温で浸種をおこないました。
この期間、3~4日おきに水替えをおこなっています。
催芽(さいが)
2週間の間休眠状態の種もみを水につけ、発芽しやすい状態にしました。
次に、温度をかけてさらに発芽を促します。
32℃で約48時間加温した水に浸して発芽を促進しました。
種もみが膨らみ、ほんの少し白い根っこが出てきたところで水から引き揚げて、室内で陰干ししました。
写真のように、種もみから白い根っこが少し出始めたくらいで催芽を終了しました。
すずまき
種もみが乾くのをまって4月11日にすずまきをおこないました。
今年は1箱あたりの種もみの播種量は約195gに設定し、440箱の苗を作りました。
すずまき終了後に育苗機に入れて12日から15日の夕方まで30度に加温して発芽を促進しました。
写真は育苗機に苗箱を積めている状況。
すずまき終了後は育苗機にカバーをかけて加温します。
16日の早朝に育苗機からハウスに苗をうつしました。
まとめ
今回は、種もみの塩水選からすずまきをして、ハウスに苗をうつすまでの様子を紹介しました。
今年は高温や台風などの気象条件だけではなく、コロナウイルスも米づくりに影響する可能性がありますが、例年通り米が作れるように日々の管理をおこないたいと思います。
2020年も栽培方法や生育状況など米づくりの様子を発信していきますのでよろしくお願いします。