先週無農薬の田んぼを中干しなしで溝きりしました。

中干しを行わずに深水にして溝を切る方法です。

これまで天気と睨めっこして中干しと溝切りのタイミングを見極めていましたが、中干しなしで溝切りができれば、田んぼが固まったかどうかを気にせずに溝切りができます。

前回は6月7日の様子を紹介しましたが、今回は6月14日の様子を記事にします。

 

この記事の目次

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中干しなし深水での溝切り

通常溝切りは、田んぼに入っても足が沈まない程度に中干しをして田んぼを固めてから水をかけ、溝切り機で溝を切っています。

しかし、中干しの時期に雨が続いたりするとなかなか田んぼが乾かずに溝切りができません。

そこで今年はたまたま知り合いから中干しをしない溝切りのやり方を聞いたので試してみました。

やり方は、中干しなしで水を10cm位張って溝切りをするだけです。

水位に関しては、溝切り機の舟が水面から出ないようにすれば良いとのことです。

溝切り後、1晩から1日水を入れっぱなしにして、田んぼが落ち着いたら一気に水を落とします。

水の勢いである程度溝同士がつながりますが、繋がってなければ繋げます。

ただし、このやり方だと中干ししていないため田んぼが柔らかいので、極端に柔らかい田んぼでは難しいかもしれません。
ただ、我が家の田んぼも田植え機がはまりそうになる位柔らかいところがありますが、綺麗に溝を切れたのでほとんどの田んぼで使える技術だと思います。

また、田んぼが柔らかいので手押し式の溝切り機だと、足がかなり埋まってしまうので乗用溝切り機専用の技術です。

 

慣行栽培

慣行栽培の田んぼは先週から溝切りをするために中干しをしていましたが、ある程度渇いたのと中干しなしの溝切りが上手くいったので早めに溝切りをしました。

今年は予報では週末から雨の予報だったので慌てて溝切りをしましたが、予報が変わって晴れ間が続いたので溝をしっかり乾かせました。

※今週は慣行栽培の写真を撮り忘れたので写真なしです。

 

慣行栽培の生育状況

慣行栽培の生育状況ですが、稲の草丈は25cm、葉齢7.6、茎数12本、葉幅は0.9cm、葉色は38.1でした。

(背丈は株の中で一番長い葉が田面から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。葉幅は、展開中の葉の1つ前の葉を測定。測定株を選択してその株の成長状況を記載しています。葉色はSPADを用いて測定株を含めて複数株を測定した平均値を記載。)

葉齢は進んだものの今週はほとんど先週から変化がありませんでした。

 

無農薬栽培

無農薬栽培の田んぼは先週溝切りをしたので溝を乾かすために水を抜いていました。

溝切り後に晴れが続いたこともあり、綺麗な溝になっています。

ガス抜きを兼ねてこのまま少し田んぼを干します。

ちなみに去年は6月25日に溝切りを行っていましたが、今年は稲が小さいうちに早めの溝切りをしました。

 

無農薬栽培の生育状況

無農薬栽培の生育状況ですが、稲の草丈は32cm、葉齢7.8、茎数7本、葉幅は0.7cm、葉色は37.3でした。

(背丈は株の中で一番長い葉が田面から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。葉幅は、展開中の葉の1つ前の葉を測定。測定株を選択してその株の成長状況を記載しています。葉色はSPADを用いて測定株を含めて複数株を測定した平均値を記載。)

無農薬栽培の田んぼは葉色が5ポイント位濃くなりましたが、草丈や茎数に大きな変化は見られませんでした。

まとめ

今回は、中干しをしない溝切りのやり方を紹介しました。

今まで天気に悩まされて溝切りが早くなったり、遅くなったりしていましたが、これからは天気を気にせずに溝切りが出来そうです。

 

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