ケイ酸散布の効果|2019米づくり記録13

先週と今週の2回に分けてコシヒカリにケイ酸を散布しました。

散布したところ、週末には早速ケイ酸が効いてきて葉がピンと立って、丈夫で健康的な稲の姿になっていました

ケイ酸を散布した後に雨の日が数日続いたことも、すぐにケイ酸が効いた一因になったのかなと思います。

今回はそんな7月7日の様子を記事にしています。

 

この記事の目次

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慣行栽培

慣行栽培は先週に続き、今週もソフトシリカ21というケイ酸資料を散布しました。
ソフトシリカ21は昨年もこの時期に散布しましたが、散布後は葉がピンと立って格好のいい稲になります。
先週10a当たり10kg散布して、今週も10kg散布したので合計で10a当たり20kg散布したことになります。

写真だとわかりずらいですが、先週に比べると明らかに葉がまっすぐ上を向きました。

ケイ酸は骨格を作る肥料と言われていますが、稲にケイ酸が効いてくると葉が硬くなり直立します。
葉が直立することで、日光が葉に当たりやすくなるため光合成効率が上がります

逆に葉が垂れていると光がさえぎられるので光合成が悪化します。

 

慣行栽培の生育状況

慣行栽培の生育状況は、平均的な稲の背丈が55cm、葉齢12、茎数40本でした。

(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)

先週と比べると、茎数は変化していませんが、背丈が10cm以上伸びました。
おそらく盛んに分げつをおこない茎数を増やす時期から、縦に葉を伸ばして太陽の光を吸収する時期に切り替わったのかと思います。
昨年も今くらいの時期から茎数はほとんど変化しなくなり、代わりに背丈が伸びるようになり最終的に1mくらいまで成長しています。

今年も、例年通り順調に生育中です

慣行栽培の田んぼは除草剤を散布しているのですが、今年も除去しきれなかった雑草がちらほらと見えてきています。
特にヒエが穂をつけ始めたので、中干しして地面が硬いうちに草取りをしてしまおうと思います。

写真中央の穂がヒエです。

 

無農薬栽培

今まで深水管理してきた無農薬栽培ですが、今週ついに水を落としました
4日間かけて、少しずつ水位を下げて最終的に田んぼの水がなくなるようにしました。

今週田んぼを乾かして来週中に溝切りをおこなう予定です。

水を落として、ふと畦際を歩いていたらクログワイという雑草が生えているのを見つけました。
ホタルイは、背丈こそ稲より低いものの、稲に必要な養分を吸収してしまい収量が落ちる原因になります。
また、ホタルイの種は寿命が長いので一度種が田んぼに落ちてしまうと毎年駆除していてもなかなか完全に除去することができない厄介な雑草です。

ヒエも生えているので田んぼが乾いたら、田んぼに入って草取りをする必要がありそうです。。。

写真中央に生えているねぎのような草がクログワイです。

無農薬栽培の生育状況

無農薬栽培の生育状況ですが、平均的な稲の背丈は52cm、葉齢11.7、茎数29本でした。

(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)

慣行栽培同様に茎数が増えなくなり、背丈が伸び始めました。
無農薬栽培は深水管理で茎が太い分背丈が120cmくらいになっているので今年も背丈が大きくなるのではないかと予想しています。

水に浸かっていたところにアオミドロが付着して黒くなっています。
アオミドロに覆われたことも、中干しをしなくても茎数を抑えられている一因だと考えています。

 

まとめ

ケイ酸を入れた慣行栽培の稲の葉が直立して、健康的な苗姿になってきました。
直立した稲は、光合成が盛んになるので、これから穂肥を散布してもしっかり吸収することができると思います。

一方で、慣行栽培の田んぼも無農薬栽培の田んぼも雑草が目立ち始めてきました。
花が咲いて種を田んぼにまき散らさないうちに早めに駆除しようと思います。

除草剤もチェーン除草もなかなか完全に雑草を除去するというのは難しいです。

 

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