ているです。
下町ロケット第5話が放送されました。
今週は、ゴースト編が完結しました。
ギアゴーストとケーマシナリーの訴訟の決着がつき、無事にギアゴーストは勝訴することができました。
しかし、訴訟には勝利したものの、ギアゴーストは佃製作所ではなくライバル会社のダイダロスと資本提携をしてしまいます。
島津副社長は伊丹社長のこの判断に異を唱えてギアゴーストを退社してしまいました。
一方で、ヤタガラスの打ち上げは無事成功し、財前部長は宇宙航空部から宇宙航空企画推進グループへ異動となりました。
そして、宇宙航空企画推進グループでヤタガラスをつかって農業に取り組むと宣言しました。
ゴースト編は完結しましたが、今週もまだまだ問題が山積みです。
そんな下町ロケット5話を今週も農家の視点で考察してみたいと思います。
この記事の目次
稲刈りが早い
今週はついに殿村家の米の稲刈りが行われました。
しかし、農業シーンをよく見てみると稲がまだ青いんですよね。
刈り取っている稲がコシヒカリだとすれば、もっと黄金色をしているはずです。
稲姿だけをみると窒素分を入れすぎたために、青々としてたんぱく質の多いおいしくない米な気がします。
コンバインがあれば手刈りする必要がないところを手刈りしていたりしたりと、稲刈りのシーンは少し残念な感じがしました。
せっかく秋に撮影をしているのだからもう少しリアルな稲刈りシーンが見たかったです。
農業のIoT化と衛星
財前部長はヤタガラス7号機の打ち上げを最後に宇宙航空部から異動となりました。
異動先の宇宙航空企画推進グループは、これまで打ち上げてきた衛星を利用したビジネスを行う部署のようです。
この部署に異動して財前部長が最初に挑む事業は、農業だそうです。
衛星が農業に一体何の関係があるの?
と思う人もいると思います。
そこで農業と衛星の関係について少し解説したいと思います。
農業のIoT化
近年農業もIoT技術を導入する流れが来ています。
食味センサーがついていて米の刈り取りと同時に水分量やタンパク含量を調べることできるコンバイン。
米の乾燥具合を携帯に知らせてくれる乾燥機。
室温を自動で調整するハウス。
など様々な最新機械が実用化されています。
GPS搭載の農業機械
農業のIoT化の一環でGPS機能を搭載した農業機械が続々と登場しています。
次回予告でも登場しましたが、無人で動くトラクターも実用化されています。
GPSとは、グローバル・ポジショニング・システムの略称です。
GPSを使うことで地球の周りを回っているGPS衛星が送ってくる情報をもとに自身の位置情報を取得することができます。
これまでも車のカーナビや携帯電話で利用されていましたが、近年農業機械にも取り入れられ始めました。
農業機械にGPSを導入することで、人が操作するよりもまっすぐ動かすことができたり、無人で動かすことができるようになります。
そのため超高齢化産業である農業にとって人手不足を解消する手段として導入が検討されています。
来週の下町ロケットではGPS搭載のトラクターなど最新の技術を見ることができるのではないでしょうか?
準天頂衛星みちびきがヤタガラスのモデル??
下町ロケット5話では、ヤタガラス7号機の打ち上げに成功しました。
実は、つい最近現実でも日本で準天頂衛星を利用したシステムが構築されました。
2010年にみちびき初号機が打ち上げられ、2017年には3基のみちびきの打ち上げに成功しました。
これら4つの衛星を利用した準天頂衛星システムが2018年の11月1日から、運用開始されました。
このシステムを利用することでGPSの精度が従来の数メートルから数十メートルから数センチにまで向上するそうです。
ヤタガラスもみちびきと同じく準天頂衛星ですし、財前部長も農業に利用すると言ってることからまさしくヤタガラスはみちびきをモデルにしていると思われます。
今まさに実用化された技術がドラマで描かれるというのはとてもワクワクします。
衛星については、正直詳しくありませんが、作中でどのように農業とロケットを描いていくのか楽しみです。
終わりに
今回はゴースト編の完結ということで物語がひと段落しました。
しかし、新たな問題や課題も見えてくる回でした。
今週は考察は、農業のIoT化についての話がメインでしたが、来週からはますますそういった話が増えてくるのではないかと思います。
今回はIoT化の良い部分を書きましたが、実際は問題点も多くあります。
来週以降の考察ではそのあたりについても触れていけたらと考えています。
よろしければ他の農家目線の考察記事も読んでみてください。