
ているです。
下町ロケット第6話が放送されました。
今週からヤタガラス編がスタートしました。
今週は無人農業ロボットを目指す財前部長が佃社長に無人農業ロボットの第一人者である野木教授を説得する手助けを佃社長を求めました。
キーシンに騙されてから企業とは付き合いたくないと言っていた野木教授ですが、佃社長の熱意に負けてついに農業用無人ロボットの開発に参加する決意をします。
また、佃製作所を辞めて実家の農家を継いだ殿村さんのところには農業法人の誘いが来ます。
農業法人には参加しないという殿村さんですが、様々な方面から農業法人に参加するように圧力をかけられます。
新章がスタートしたということで今週は新しい登場人物が多数出てきました。
佃社長の大学時代の友人でおそらくヤタガラス編のキーパーソンになるであろう野木教授
その野木教授から研究データを盗んだキーシンの戸川社長
農林協の吉井
ヤタガラス編ではこの人たちが佃社長を助けてくれたり、足を引っ張ったりするのでしょう。
この記事の目次
農業用無人ロボット
今週はついに農業用無人ロボットが登場しました。
作中の農業用無人トラクターは、ヤタガラスのおかげで誤差が3cm以下。
無人で格納庫から圃場に移動し、作業を開始します。
また、人が目の前に現れると自動で停止する機能を持っています。
作中ではこのようなスペックの機械が登場しますが、実際はどうなのでしょうか。
実は、開発レベルではこのレベルの農業用無人ロボットが実用化されています。
これらは北海道大学で研究されている農業用無人ロボットの実証実験の様子です。
実験上では完全な無人化に成功しています。
みちびきのおかげで誤差は5cm以内だそうです。
さらに実験上では同じ圃場に複数のトラクターを同時に入れて作業を行っています。
複数台で作業することで大幅な時間短縮を行うことができます。
また、格納庫から圃場までを自動運転で移動することもできます。
下町ロケット同様目の前に人が現れるとブザーがなって緊急停止します。
現実世界でも下町ロケット同様の無人ロボットが開発されているのです。
農業用無人ロボットの問題点
現実世界でも下町ロケットに登場するような無人ロボットが開発されています。
しかし、現実ではドラマと違って無人ロボットの実用化には様々な問題があります。
道路交通法の規制
現行の道路交通法では、無人での車両の運転は道路交通法で禁止されています。
この法律を変えるためには、ジュネーブ道路交通条約と呼ばれる国際的な交通ルールを変える必要があります。
この条約では、走る車には絶対に運転手がいなければならいと規定されています。
運転自体は機械が行うとしても、運転手はいつでも運転を行うことができる状態(レベル3)でなければなりません。
現在は特例として実験的な完全に無人運転(レベル4)が行われているものの上記の理由のため完全自動運転はできません。
とはいえ、日本政府は2020年を目途に高速道路で自動運転(レベル3)を実用化するための会議を2018年5月に行っています。
今後は少しづつ法改正について議論されていくことになると思います。
ニュースなどで耳にする機会も増えることでしょうし、だんだんと完全な無人運転についても議論されるとこと思います。
事故の責任
無人運転での問題と言えば、事故の責任の所在は避けて通れません。
無人運転が事故を減らしたとしても、完全に事故が無くなることはないと思います。
もし、事故が起きた時にその責任は運転者になるのかメーカーになるのか。
この議論について、結論が出なければ自動運転のハードルは高いままでしょう。
様々な形状の農道への対応
農道は普通の道路とは違い、田んぼへ入る乗り入れがあったり、農繁期にはトラクターが横付けされていたりするなど農地にや時期によって様々なことがあります。
それらの農道を自動で運転するためには、普通の道路以上に複雑な識別能力が必要になります。
完全に道がふさがっていて圃場に入れないという場合もあり得ます。
そのような場合にどう判断するのかが無人ロボットが農道を走る場合の問題点なのではないでしょうか。
終わりに
今回は、いよいよ登場した農業用自動ロボットについて考察しました。
次回の下町ロケットでは的場取締役の方針でエンジンとトランスミッションの内製化することになり、また一波乱ありそうです。
どんな展開になるのか楽しみですね。
最後に1つだけ今回の下町ロケットで気になった点があるのですが、農林協の吉野。
あんな人態度の悪い職員がいたらフルボッコです。
ではまた次回。
よろしければ他の農家目線の考察記事も読んでみてください。