ているです。

下町ロケット第7話が放送されました。

 

 

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7話のあらすじ

先週までは帝国重工が開発する無人農業用ロボットのエンジンとトランスミッションを開発する方向で話が進んでいましたが、的場専務が責任者となったことで話が一転しました。

エンジンとトランスミッションを内製化する方針に切り替わったことで、佃製作所は新規のエンジンとトランスミッションの発注先を失います。

なんとか新たな販路を探し当てたものの、ダイダロスとギアゴーストに横取りされてしまいます。

最終的には、野木教授の実験用トラクターのエンジンとトランスミッションの開発を行うことになりました。

一方、殿村家は農業法人の誘いを断ったことで様々な嫌がらせを受けます。

しかし、お客さんからのメールや手紙をみて人同士の争いは些細なことだと気づきます。

 

 

無人農業用ロボットの問題点

 

作中では、無人農業用ロボットが日本の農業を救うカギとなるということで話が進んでいます。

実際、現実でも大手農機具メーカーがこぞって無人農業用ロボットの開発を行っています。

そんな夢のような無人農業用ロボットですが、まだまだ問題点もあります。

今回は、そんな無人農業用ロボットの問題点を考察してみたいと思います。

 

現行の無人農業用ロボットの性能

まずは現在販売されている無人農業用ロボットの性能について説明します。

現在販売されている自動運転機能付きのトラクターは、田んぼ内のみ自動運転での作業に対応しています。

田んぼ内の作業範囲は、田んぼ中央部のみで外周2は有人で作業を行う必要があります。

 

手順としては、まず田んぼ付近に基地局と呼ばれる基準点を設置します。

続いて、有人で田んぼ外周を走行して作業範囲を指定します(2回目以降は基地局を同じ場所に設置すればこの作業は不要)。

ここまでの作業が終わったら、オペレーターが降車して自動運転で作業を開始します。

外周2周を残して田んぼ中央部の作業が終了したら、オペレーターが乗車して外周を耕うんします。

 

このように、現在の自動運転では田んぼ内の完全自動運転には対応していません。

また、安全のため作業中はトラクターを監視している必要があります。

 

農業用ロボットは高い

無人農業用ロボットは自動運転をするための機材を搭載している分トラクターが高額になります。

上記の仕様のトラクターの現在の市場価格は、自動運転制御なしの60馬力トラクターが600万円程度の価格なのに対し、自動運転ありの60馬力トラクターは約1,100万円と倍近い値段となります。

この価格に加えて、稲作であればドライブハロー・ロータリー・畦塗り機などのアタッチメントが必要になるのでプラス200万円程度費用がかかります。

近年の米価の低下で収入が減少しているコメ農家、特に小~中規模農家にとってはなかなか手が出しづらい価格です。

 

大規模農家向け

自動運転機能付きのトラクターは、今のところ大規模農家向けの機能です。

作業中は監視している必要があるため、現在推奨されている使用方法はトラクター2台を使った同時作業です。

1台は無人で作業を行い、もう1台を有人で作業します。

このような作業形態をとることで、人件費を削減することできるので農業法人など大規模に田んぼを作っている農家にとっては価値があるのではないでしょうか。

しかし、家族経営などの小~中規模農家ではそもそも2台のトラクターを買う余裕がない上、田んぼも小さいことが多く2台で作業するスペースがないことがほとんどです。

そのため、現在の自動運転は条件に合致する一部の農家向けの機能だと思います。

 

終わりに

今回は現在販売されている無人農業用ロボットの性能をもとに無人農業用ロボットの問題点について考察しました。

殿村家は家族経営で行っているものの、機械はそれほど大きくないのでそこまで大規模に田んぼを作っていないと思います。

下町ロケットで描かれている自動運転のレベルははっきりしませんが、現在販売されているものと同程度の性能だと仮定すると殿村家の規模では自動運転を使ってもあまり作業効率は上がらないような気がします。

殿村さんは、今親父が農業できなくなったら今までの米が作れなくなると言っていましたが、長年と経験と勘が必要となるのはトラクターでの耕うん作業ではなく日々の水管理と肥料を散布する時期と散布量です。

殿村さんは自動運転を導入して時間に余裕ができるのだとしたら、栽培についていろいろと勉強していかなければならないのかなと思います。

 

よろしければ他の農家目線の考察記事も読んでみてください。

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