厄介な雑木というイメージが強い桑の木ですが、実は栄養満点でダイエットや糖尿病の予防に効果があります。
桑の葉茶にして飲めば簡単に桑の葉の栄養を摂取することができるのです。
そこで、今回は桑の葉茶の作り方とその淹れ方について紹介します。
桑の葉というと、一昔前まではカイコのえさとして育てられてきました。
養蚕の衰退に伴って桑を育てるということもなくなって桑畑はほとんど姿を消しましたが、生命力が高い木なので野生化していたるところに生えています。
英語ではマルベリーと呼ばれ、6月ごろになるとラズベリーに似た実を甘ずっぱい実をつけます。
実もとてもおいしいのですが、今回は葉っぱを使ってお茶を作ってみようと思います。
この記事の目次
桑の葉茶の効能
作り方を説明する前に、桑の葉が持つ様々な効能について紹介します。
桑の葉茶には主に美容・ダイエットに対する効果と生活習慣病に対して効果があります。
それぞれについて解説します。
美容・ダイエット
桑の葉には、赤ワインや緑茶以上にポリフェノール成分が含まれていて、高い抗菌作用を持っています。
ポリフェノールは老化の原因になる活性酸素を軽減する効果があるため、美肌に効果があると言われています。
また、桑の葉には食物繊維やミネラルが多く含まれていて、腸内環境を正常に保つ助けをしてくれます。
脂肪の蓄積を抑える成分も含まれるため、太りにくい身体作りにも役立ちます。
生活習慣病
桑の葉には糖質の吸収を抑える成分も含まれています。
糖質の吸収を抑えることで、食後の血糖値上昇が抑えられるので糖尿病の予防につながります。
桑の葉茶の作り方
1.桑の葉を収穫する
まずは桑の葉を収穫します。
桑の葉の収穫時期は、新芽が出始める5月ごろから紅葉する10月ごろまでです。
桑の葉は、若い木は写真のような切れ込みの入った形をの葉が多いですが、老木になると切れ込みがなくなります。
桑の葉茶にはどちらの葉っぱを使っても構いません。
天日干しするので乾かすので晴れが続く日を狙って収穫するといいと思います。
2.桑の葉を蒸す
桑の葉を収穫したら葉をよく洗い、鍋で桑の葉を蒸します。
写真のようにしんなりするまで、1分ほど蒸します。
3.桑の葉を乾かす
桑の葉を蒸し終わったら葉っぱができるだけくっつかないように広げて天日干しします。
天気のいい日が続けば2~3日でカラカラに乾きます。
乾燥の目安は、強く握ると葉っぱが細かく砕けるくらいです。
桑の葉茶の淹れ方
桑の葉茶は煮出して飲んだり、粉末にしてお湯を注いで飲んだり様々な飲み方があります。
今回は、私がいつもやっているやかんで煮出すやり方を紹介します。
やかんに入れて煮だす
乾燥が終わったらやかんに入れて煮だします。
私は桑の葉を細かく砕いて、お茶パックに入れ水から煮出しています。
沸騰してから10分経ったら火を止めて冷まします。
沸騰して10分後にはいい感じに桑の葉の色が出ています。
私は冷めたら冷蔵庫に入れて冷やして飲んでいます。
桑の葉茶は癖がなく飲みやすい飲み口です。
苦みもないので、子どもでも飲みやすいと思います。
まとめ
今回は桑の葉茶の作り方とその淹れ方を紹介しました。
厄介な桑の木ですが、桑の葉には様々な栄養が含まれていてダイエットや糖尿病対策にも役に立ちます。
また、カフェインが含まれていないので夏の熱中症対策にもうってつけの飲み物です。
桑の葉を採ってくれば簡単に作ることができるので、近くに桑の木がある人は挑戦してみてはいかがでしょうか。
自分で作るのは面倒だけど桑の葉茶を飲んでみたいという人は市販されているものがあるのでそちらを購入することもできます。