5月後半は最高気温が25℃を超える日が続き、暑い日が続きました。
雨も少なかったため、無農薬栽培の田んぼではアオミドロがどころどころで見られるようになりました。
アオミドロは少し生えたくらいではそれほど影響がありませんが、放置しておくと稲にまとわりついて最悪の場合稲が死んでしまいます。
慣行栽培では、アオミドロにも効果がある除草剤を散布していますが、無農薬栽培では散布していないので別の対策が必要です。
アオミドロは松の油が苦手だと言われているため、今年も着火用に常備してある松やにを使ってアオミドロ対策をおこないました。
前回は5月25日の様子を紹介しましたが、今回は6月2日の様子を記事にします。
この記事の目次
慣行栽培
慣行栽培では、一発除草剤を散布したものの、ヒエが残ってしまったのでクリンチャージャンボを10aあたり1袋散布しました。
クリンチャーはヒエ4葉期まで効果があるため、初期除草で駆除できなかったヒエに対して効果的です。
今年は例年雑草が少ない田んぼでもヒエが多かったので、追加で除草剤の散布をおこないました。
慣行栽培の生育状況
慣行栽培の生育状況ですが、平均的な稲の背丈は26cm、葉齢5.6、茎数8本でした。
(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)
先週に比べると、分けつも進み、背丈も伸びていますが、昨年の同時期に比べると生育が遅いようです。
ただ、昨年は気温が高くこの時期は過繁殖気味だったので、生育状況としては悪くないと思っています。
無農薬栽培
天気がいい日が続くとアオミドロが発生します。
無農薬栽培の田んぼは、深水で栽培しているのでアオミドロが稲にまとわりついてしまいます。
また、チェーン除草で一時的に稲を倒すのですが、アオミドロが発生しているとなかなか稲が起き上がれなくなることがあります。
そこで、アオミドロ対策として松の木を利用しています。
松は松やにと言われる樹液を含んでいます。
アオミドロはこの松やにが苦手なので、松の木を田んぼに入れることでアオミドロを抑えることができます。
今年は細かくした松の枝を畦の周りに差しておきました。
松の枝はアオミドロが大量発生してからでも効果がありますが、発生する前に設置したほうが効果が効きがいい気がします。
無農薬栽培の生育状況
無農薬栽培の生育状況ですが、平均的な稲の背丈は30cm、葉齢5.6、茎数5本でした。
(背丈は株の中で一番長い葉っぱが土から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。測定はランダムに5株を選択してその平均を記載しています。)
先週くらいから、深水の効果で慣行栽培と比べて茎数に差が出てきました。
無農薬では深水で初期の分けつを抑える栽培方法を実践していますが、今年もうまくいっています。
まとめ
今回は、6月2日の様子を紹介しました。
今週は無農薬栽培の田んぼのアオミドロ対策を紹介しました。
アオミドロはヒエなどのほかの田んぼの雑草に比べると駆除しやすい雑草ですが、深水にしていると地味に厄介な相手です。
今年は早めに対策をしたので増殖を抑えられるはずです。