7月に入り、最高分げつ期が終わり、慣行栽培では茎数調整期に入っています。
葉色も落ちてきていて、ザ・調整中というような稲姿です。
一方で、無農薬栽培は初期に分げつを抑える栽培方法なので過剰な分げつをさせなかったので茎数の減り具合は緩やかです。
前回は6月28日の様子を紹介しましたが、今回は7月5日の様子を記事にします。
この記事の目次
慣行栽培
慣行栽培は先週のハイグリーンに続き、今週も余っていたソフトシリカ21を散布しました。
慣行栽培には、ハイグリーンのみのつもりでしたが昨年?くらいに買ったまとまった数のソフトシリカ21が余っていたので土壌改良も兼ねて散布しています。
肥料と違い、ソフトシリカは土壌改良剤なので多少多く入れても問題ありません。
慣行栽培の生育状況
慣行栽培の生育状況ですが、稲の草丈は46cm、葉齢10.1、茎数33本、葉幅は1.0cm、葉色は35.4でした。
(背丈は株の中で一番長い葉が田面から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。葉幅は、展開中の葉の1つ前の葉を測定。測定株を選択してその株の成長状況を記載しています。葉色はSPADを用いて測定株を含めて複数株を測定した平均値を記載。)
先週に比べ、茎数が減り葉色が落ちてきているので、最高分げつ期を過ぎて茎数が減ってきているのがわかります。
今週の調査中にトンボが羽化しているところに遭遇しました。
この時期に毎年1回は見かけるのですが、見つけるとちょっと嬉しくなりますよね。
無農薬栽培
無農薬栽培の田んぼにもソフトシリカ21を散布しました。
無農薬の田んぼには米ぬかやボカシなど自然由来のものしか入れていませんが、ソフトシリカ21は天然の粘土を加熱・粉砕しただけで、加工や添加をしていない資材なので使用しています。
近年地力が低下しているようで無農薬栽培を始めて1年目、2年目のような茎が太くケイ酸が効いた稲にならないので、ケイ酸資材を散布してみました。
合わせて自家製のぼかしペレットを20kg散布しています。
無農薬栽培の生育状況
無農薬栽培の生育状況ですが、稲の草丈は51cm、葉齢11.0、茎数26本、葉幅は0.8cm、葉色は37.2でした。
(背丈は株の中で一番長い葉が田面から何cmかを測定。葉齢は主稈(親茎)の葉の枚数。茎数は株の茎数を計測。葉幅は、展開中の葉の1つ前の葉を測定。測定株を選択してその株の成長状況を記載しています。葉色はSPADを用いて測定株を含めて複数株を測定した平均値を記載。)
慣行栽培と比べて一時期は葉色が低くなっていましたが、発酵米ぬかやぼかしを定期的に散布していたのでこの時期に葉色が逆転しました。
初期の窒素分が少なく、深水で初期分げつを抑えていることもあり、茎数はあまり増えずに草勢が暴れずに過剰分げつは発生していない印象です。
まとめ
茎数と葉色が落ちてきていて出穂前の調整中という感じの稲姿になっています。
これから色の落ち具合や幼稲の大きさを見て、穂肥を散布します。
昨年までは、目視で色が落ちてきたかな?という判断をしていましたが、今年からSPADを導入したので葉色を数値で見れるようになりました。
これまで感覚に頼ってた部分を数値化できるようになり、父や祖父と穂肥を散布する時期を決めるのにかなり役立っています。