こんばんわ、ているです。
下町ロケット第4話が放送されました。
今週は訴訟問題の話が大きく動きました。
ギアゴーストの弁護士による情報漏洩が発覚し、特許を巡る訴訟に勝利するための足掛かりもできました。
一方、殿村部長にも大きな進展がありました。
父親の農業に対する思いを知り、佃製作所の退社を決意しました。
そんな第4話ですが、今週も農家目線で考察してみたいと思います。
この記事の目次
ヒエ取りは翌日にしたらだめ??
父親に「ヒエ取りは終わったか。」と聞かれ、「明日やるよ。」
と答えた殿村部長ですが、「明日じゃダメなんだ。」
と怒られてしまいました。
しかし、結論から言ってしまうと、私はヒエ取りは明日でもいいと思います。
その理由について、解説します。
ヒエとは
ヒエは、イネ科の雑草で田植え直後から稲刈りの時期まで稲作の障害となります。
イネ科の植物のため、稲と見分けがつきにくい厄介な雑草です。
ヒエについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ヒエがどんな雑草なのか、駆除の仕方について書いています。
田んぼには昨年やそれ以前に田んぼに落ちたヒエの種子がたくさんあります。
それらが発芽することで数を増やします。
ヒエの駆除方法は?
ヒエの駆除方法は、除草剤を使って科学的に除去する方法と人の手やチェーン除草機などを使って物理的に除去する方法に分けられます。
慣行栽培では、田植え後に1度除草剤を散布してヒエの発生を抑えます。
除草剤を散布した後は、田んぼの表面に除草剤の層ができるので田んぼに入らないようにします。
一方、減農薬栽培や無農薬栽培など除草剤を使わない栽培方法の場合は、チェーン除草機を引っ張るなどして雑草を駆除します。
チェーン除草機を使った除草法はヒエが小さいうちでないと効果が薄いのでヒエがまだ見えないうちから何度もチェーンを引っ張ります。
それでも残ってしまったヒエは直接田んぼに入って手で除去します。
殿村部長は田んぼに入って手でヒエ取りをしていました。
除草剤を使えば、田植え直後に田んぼに入ってヒエ取りをすることはほとんどないので殿村家の田んぼは無農薬栽培なのかもしれません。
ヒエ取りは明日でもいい
ここからは、殿村家の田んぼが無農薬栽培だと仮定して話を進めていきます。
ヒエを手で直接取るのはヒエを駆除しきれずに大きくなってしまった場合だと書きました。
そして、ヒエは種で増える植物だと書きました。
そのため、ヒエ取りを翌日にしたとしてもヒエが二倍になっているなどということはないので労力はほとんど変わりません。
ヒエが増えすぎて稲を覆いつくしてしまっているなら一刻も早く取り除いて稲に栄養がいくようにしてあげたいですが、そこまでヒエが増えているわけでもありませんでした。
私も去年、今年と何度も田んぼに入ってヒエ取りをしましたが、1日遅れたくらいではほとんど影響がないように思います。
農家は天気を見て作業する
今回の放送を見てヒエ取りは明日でもいい
と言いましたが、例外もあります。
それは翌日以降の天気が悪い場合です。
天気が悪くなって作業できない日が続いてしまうとヒエが大きくなってしまいます。
すると除草剤が効きにくくなります。
チェーン除草機も大きくなって根が張ったヒエは除去できません。
翌日以降雨が続いて作業にならないのであれば、その日のうちにヒエ取りを終わらせたいですが、そうでないのであれば急ぐ必要はないです。
終わりに
今回の考察は、殿村家の田んぼが無農薬栽培という前提で行いました。
無農薬栽培で育てた米は、慣行栽培に比べて手間がかかる分高く売れます。
殿村家は300年続く伝統ある農家なのでもしかしたら昔からの作り方を守り続けているのかもしれませんね。
よろしければ他の農家目線の考察記事も読んでみてください。